第45章 ページ49
乱歩「まさにその通り、ようやく理解が追いついたじゃないか」
その態度に箕浦はついに頭に血が上ったのかキッと思い切り乱歩を睨みつけた
太宰「まあまあ刑事さん落ち着いて、乱歩さんは終始こんな感じですから」
と、そこへ太宰が仲裁に入る____
ナイス太宰さん
乱歩「僕の座右の銘は『僕が良ければ全てよし』だからな!」
うん、その凄く乱歩さんに合ってると思うよ
ちなみに私の座右の銘は『笑顔と心を忘れるな』だよ!
って誰も聞いてないか
箕浦「そこまで云うなら見せて貰おうか、その能力とやらを!」
乱歩「おや、それは依頼かな?」
箕浦「失敗をして大恥をかく依頼だ」
乱歩は箕浦のその言葉にニッと口角を上げる
おおっと、もうすぐ乱歩さんのカッコいい場面が…!!
乱歩「あっはっは、最初から素直にそう頼めば良いのに」
箕浦「ふん、何の手がかりもないこの難事件を相手に大した自信じゃないか、60秒計ってやろうか」
箕浦はどうせ解けるはずがないというように笑う
だが
乱歩「そんなにいらない」
乱歩はニヤリと笑った
太宰「敦君萌愛ちゃん…よく見てい給え、探偵社を支える能力だ」
乱歩「………………………………な・る・ほ・ど」
乱歩は眼鏡を直しながら言う
箕浦「犯人が判ったのか」
乱歩「勿論」
箕浦の方へピースをしながら乱歩は言った
箕浦「くくっどんな牽強付会が出るやら……犯人は誰だ?」
すると乱歩は人差し指を向けた
乱歩「犯人は君だ」
犯人である杉本の方へ
箕浦「くっ……くっははは!!おいおい貴様の力とは笑いを取る能力能力か?杉本巡査は警官で俺の部下だぞ!」
箕浦はそんなことある筈がないと言うように笑った
『………警官だから、部下だからって…事件を起こさないなんて云えないでしょ』
ボソッと小さな声で呟く
乱歩「杉本巡査が 彼女を 殺した」
箕浦「莫迦を云え!大体こんな近くに都合良く犯人が居るなど……」
箕浦の大きな声を遮り乱歩が言った
乱歩「犯人だからこそ捜査現場に居たがる、それに云わなかったっけ?『どこに証拠があるかも判る』って」
そう云うと乱歩は杉本の方へ手を伸ばす
乱歩「拳銃貸して」
杉本「ば、莫迦云わないで下さい!一般人に官給の拳銃を渡したりしたら減俸じゃ済みませんよ!」
大声を出す杉本に箕浦がスッと手で制した
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眼鏡笹団子(プロフ) - ケロ太郎さん» 応援ありがとうございます!楽しんでもらえるように、楽しい話をどんどん作っていきますね!! (2019年11月20日 18時) (レス) id: 5fbe94ee27 (このIDを非表示/違反報告)
ケロ太郎 - LINEの方でいつも楽しく読ませてもらってます。これからも頑張ってください! (2019年11月20日 13時) (レス) id: 8b68688e54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:眼鏡笹団子 | 作成日時:2019年11月19日 22時