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第40章 ページ44

『んー、これで纏まったかな?』


呟きながら最後に広津を連れてきて


『んじゃあ、ちょっと下ろしてきま〜す』
異能力【春夏秋冬】___春


萌愛がそういうと辺りに桜吹雪が舞い、視界が晴れると探偵社の外に出ていた

いきなり現れたから仕方ないとは思うが……周囲の視線が痛い…苦笑いしながら戻ろうとすると、なぜか右足が何かに捕まった


『……………は?』


何かと思い足元を見ると、人の手が見えた


?「待ち…やがれ、探偵社……ッ!」


後ろに振り返ると私の右足をうつ伏せになったまま掴む立原がいた、手刀が弱すぎたか?


立原「せめてっ、こいつだけでも……!」


立原は起き上がり拘束しようとするが、萌愛はサッと足を前に出し立原の手から逃れるとくるりと立原の方を向き、立原の前へ行くとデコピンをお見舞いした


立原「いでッ?!」

『私を連れて行くのは、諦めるのをお勧めするよ』


痛がる立原を見ると立ち上がり、探偵社の方へと入って行った

たっちーは一応起きたまんまにして置いたし、多分捕まらずに逃げられるだろう………うん、大丈夫でしょ


萌愛はそんな事を考えながら探偵社の中に入る


『全員下ろしてきましたよ〜』

国木田「おお、わざわざ下ろしてきたのか」

『流石に四階から落としたら下の階の人が驚くだろうし、纏めちゃった方が早いですから』


それに危ないしね…


乱歩「国木田くーん、僕そろそろ"名探偵の仕事"に行かないと」

国木田「名探偵?ああ、例の殺人事件ですか」

乱歩「警察がね、世界最高の能力を持つこの名探偵乱歩さんの助言が欲しいって、泣きついてきてさ」


ヒョイと机の上に乗りながら言った乱歩に国木田が言う


国木田「こいつらに手伝わせます、取りあえず降りてください」


ん?らって………私?私もなのか?

ぽかんとした表情をする敦に国木田が近づき肩をトンと叩く


国木田「おい敦、呆けてないで準備しろ。仕事は山積みだ、太宰も連れていけ。どうせその辺の川を流れてる」

敦「は……はは」


敦は国木田に言われた言葉を理解し、そして安堵からか泣きながら笑う


国木田「あ?何だお前泣いてるのか?」

敦「泣いてません」

国木田「泣いてないのか」

敦「泣いてません」

国木田「泣いてるのか?」

敦「泣いてます!」


そのやりとりを見て萌愛は笑った


『良かったね、敦君』

敦「……!…うん!」


敦は涙をこぼしながら笑った









彼女の小さな声には気づかずに

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作品ジャンル:ラブコメ
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眼鏡笹団子(プロフ) - ケロ太郎さん» 応援ありがとうございます!楽しんでもらえるように、楽しい話をどんどん作っていきますね!! (2019年11月20日 18時) (レス) id: 5fbe94ee27 (このIDを非表示/違反報告)
ケロ太郎 - LINEの方でいつも楽しく読ませてもらってます。これからも頑張ってください! (2019年11月20日 13時) (レス) id: 8b68688e54 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:眼鏡笹団子 | 作成日時:2019年11月19日 22時

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