第3章 ページ5
《続》
敦「はぁ……あの……茶漬けが食べたいです」
太「はっはっは!餓死寸前の少年が茶漬けを所望か!」
太「良いよ、国木田君に三十杯くらい奢らせよう」
国「人の金で勝手に太っ腹になるな、太宰!」
敦「太宰?」
太「ああ、私の名だよ
太宰…太宰治だ」
〜茶屋〜
あれから私たちは私の希望で茶屋に来ていた
『うわぁ……凄い勢い…』
私は隣でお茶漬けを一心不乱に食べている
敦君を見ながらボソッと呟いた
国「おい太宰、早く仕事に戻るぞ 仕事中に突然「良い川だね」とか云いながら飛び込む奴がいるか、おかげで見ろ 予定が大幅に遅れてしまった。」
キッと太宰の方を睨みつけながら云うが
太宰は謝りもせず、国木田に
太「国木田君は予定表が好きだねぇ」
と返していた
バンッ!!
国木田君が怒りに任せ
思い切り手帳を机に叩きつけた
『わっ?!?!』
びっ、くりした……驚かさないでよ国木田君!
というか理想をそんなぞんざいに扱って良いの??
国「これは予定表では無い!!理想だ!!我が人生の道標だ、そしてこれには『仕事の相方が自○嗜好』とは書いていない!」
えっと……書いてあったらかなり凄い…
というか怖いと思うよ?
敦「ぬんむいえおむんぐむぐ?」
国「五月蝿い、出費計画の頁にも「俺の金で小僧が茶漬けをしこたま食う」とは書いていない」
でた!敦語!!本当何回読んでも
何言ってんのか分かんないんだよねぇ…
ってか、だからそんな事書いてあったら怖いって……
敦「んぐむぬ?」
国「だから仕事だ!!俺と太宰は軍警察の依頼で猛獣退治を_____ 」
ダンッとまた国木田が机を叩く
太「君達なんで会話できてるの?」
『私もそう思いました……』
_________________________________________
(それから少しして)
敦「はー、食った!もう茶漬けは十年は見たくない!」
国「お前……」
『凄い………よくこんなに食べたね…』
というかお金の方は平気なのだろうか
あ、ちなみに私はお冷しか飲んで無いよ?
お腹空いてないしね
敦「いや、ほんっとーに助かりました!孤児院を追い出され横浜に出てきてから食べるものも寝るところもなく……あわや斃死かと」
太「ふうん、君 施設の出かい?」
敦「出というか……追いだされたのです、経営不振だとか事業縮小だとかで」
経営不振……ねぇ〜…
そう思いながら私はお冷を一口飲んだ
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眼鏡笹団子(プロフ) - ケロ太郎さん» 応援ありがとうございます!楽しんでもらえるように、楽しい話をどんどん作っていきますね!! (2019年11月20日 18時) (レス) id: 5fbe94ee27 (このIDを非表示/違反報告)
ケロ太郎 - LINEの方でいつも楽しく読ませてもらってます。これからも頑張ってください! (2019年11月20日 13時) (レス) id: 8b68688e54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:眼鏡笹団子 | 作成日時:2019年11月19日 22時