第31章 ページ35
芥川「ち……生け捕りの筈が」
ズルッ ドサッ
真っ二つになった虎が地面に落ちた
しかしそれはサァアァァ…と消えていく
谷崎「【細雪】』……!」
谷崎がニッと笑っていた
ナオミ「兄様…!!」
芥川「!今裂いた虎は虚像か!では______ 」
芥川もそれに気づき辺りを見回す、そして虎は芥川の真後ろに居た
芥川は虎に気がつき振り返るとニヤリと笑った
芥川「【羅生門・叢】____!」
芥川が構える
そして2人がぶつかる______
しかしそれは1人の男によって止められた
太宰「はぁーい、そこまでー」
太宰が触れると羅生門はサァアァァと消えていき、敦は元の姿へと戻る
芥川「なッ……」
芥川は太宰の登場に目を見開く
そして萌愛は太宰が現れるのを見るともう大丈夫だと思い小声でナオミと話す
『ナオミちゃん、先に探偵社に戻って谷崎君の怪我を治してもらってもらえるかな…?私の異能力で送るから』
ナオミ「…!!ええ、分かりましたわ!有難うございます萌愛さん……お願いします」
ナオミがそう云うと萌愛は頷き
『【春夏秋冬】__春』
ナオミと谷崎の周りにだけ桜吹雪が舞うと2人の姿が消える
……良かった、規模が小さかったおかげで気がつかれてない…敦君には悪いが敦君は後で送らせてもらうとしよう
樋口「貴方探偵社の______!何故ここに」
太宰は樋口にそう問われると胸ポケットから盗聴器とヘッドホンを取り出す
太宰「美人さんの行動が気になっちゃう質でね、こっそり聞かせてもらってた」
……太宰さん、アウト
樋口「な……真逆、盗聴器!?」
樋口が自分のポケットを見ると太宰が仕掛けた盗聴器があった
樋口「では最初から____私の計画を見抜いて」
太宰「そゆこと」
太宰はにっこりと微笑みながら云う
太宰「ほらほら、起きなさい敦君 負ぶって帰るの厭だよ私」
太宰は敦の前にしゃがむとぺちぺちと敦の頬を軽く叩く
敦「う……」
樋口「ま……待ちなさい!生きて帰す訳には」
樋口は太宰らに銃口を向ける
芥川「くく……くくく…止めろ樋口、お前では勝てぬ」
スッと手を出し、樋口を制する
樋口「芥川先輩!でも!」
芥川「太宰さん、今回は退きましょう____しかし人虎と小娘の首は必ず僕らポートマフィアが頂く」
ゴホッゴホッと咳き込みながら芥川は云う
うん?待って芥川君?なんで私もなのかな?敦君だけだったよね??
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眼鏡笹団子(プロフ) - ケロ太郎さん» 応援ありがとうございます!楽しんでもらえるように、楽しい話をどんどん作っていきますね!! (2019年11月20日 18時) (レス) id: 5fbe94ee27 (このIDを非表示/違反報告)
ケロ太郎 - LINEの方でいつも楽しく読ませてもらってます。これからも頑張ってください! (2019年11月20日 13時) (レス) id: 8b68688e54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:眼鏡笹団子 | 作成日時:2019年11月19日 22時