第30章 ページ34
芥川「次はお前だ小娘、仲間に手を出されたくなければこちらに来い」
ナオミ「行っては駄目ですわ!!萌愛さん!」
ナオミが声を上げると芥川はギロリと睨みつける
芥川「早く決めろ」
しかし萌愛は芥川の背後を見てニヤリと笑った
『そんなの初めから決まってる、私は貴方たちの方へは行かない』
パキッ
芥川の背後で音が鳴るとパッと後ろに振り返る
芥川「何ッ……」
そこには壁に張りつく敦がいた
メリッグリッゴキッ バキッグキッゴキッパキッ
すると芥川の羅生門に喰われたはずの敦の脚が生々しい音を立てながら再生していく
芥川「そうこなくては」
敦は完全に虎の姿となると咆哮を上げ芥川へ飛びかかる
ゥグォオオオオオオオオオオ
芥川「…!」
芥川はすぐに敦の方を向き、萌愛に向けていた羅生門を敦へ向ける
ゴリュッ
羅生門は虎の腹を喰い千切る
シュウゥウゥ ボコボコッ
しかし虎の腹はあっという間に再生した
芥川「再生能力!しかも之程の高速で______!」
萌愛は2人が戦っている間に谷崎の意識があるか、胃能力を使う力が残っているか確かめていた
『これなら……なんとか…』
本当なら自分の異能力を使い、探偵社に戻り与謝野先生に治してもらいたいが、そうなれば敦は本当に真っ二つになるかもしれない
御免なさい、谷崎君…もう少しだけ持ち堪えて……
樋口「芥川先輩!」
芥川「退がっていろ樋口、お前では手に負えぬ」
芥川を援護しようと樋口が声をかけるが、芥川はそれを手で止める
虎は地面を蹴り一気に芥川の目の前まで飛ぶ
芥川「疾いッ」
芥川は羅生門を蜘蛛の巣のようにして防御するが虎に吹き飛ばされる
ドォオオン
芥川「がはッ」
樋口は芥川が吐血するのを見ると素早く落ちていた自身の銃を拾い上げ虎へと乱射した
パラララララララッ
ビスッビスッビスッ
しかし銃弾は虎には効かなかった
樋口「銃弾が通らない……!?」
そして虎は自分を撃った相手へと標的を変え襲いかかろうとする
樋口「____っ」
樋口はその場から動けない
芥川「何をしている樋口!【羅生門・顎】』」
樋口「!」
虎は一気に樋口との距離を詰める、だが_____
ボリッ ビシャアアアァッ
あと少しで樋口に襲いかかるというところで、羅生門により虎は真っ二つになり、血飛沫が飛び散った
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眼鏡笹団子(プロフ) - ケロ太郎さん» 応援ありがとうございます!楽しんでもらえるように、楽しい話をどんどん作っていきますね!! (2019年11月20日 18時) (レス) id: 5fbe94ee27 (このIDを非表示/違反報告)
ケロ太郎 - LINEの方でいつも楽しく読ませてもらってます。これからも頑張ってください! (2019年11月20日 13時) (レス) id: 8b68688e54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:眼鏡笹団子 | 作成日時:2019年11月19日 22時