第29章 ページ33
敦「萌愛ちゃん…！ナオミさん…！」
敦は2人の言葉を聞いて少し泣きそうになる
芥川「……チッ『異能力【羅生門】』」
芥川はそれが気に入らなかったのか舌打ちをすると、羅生門を発動させ敦と萌愛の間の地面を削り取った
……これがもし直撃してたらって考えると、本当に怖いよ
芥川「僕の『羅生門』は悪食、凡るモノを喰らう 抵抗するならば次は脚だ」
敦「な、何故？どうして僕が______ 」
矢張り駄目か……まぁ一言二言で助けられるような過去じゃないからね…敦君のは
谷崎「……くん……敦、くん…萌愛……ちゃん……逃げ、ろ……」
ナオミ「…！兄様！」
谷崎の声を聞くとナオミが谷崎に駆け寄る
…！！ヤバいそろそろ本気で手当てしないと不味い…！
萌愛は谷崎の声を聞き、2人を安全そうな場所に移動させ手当ての準備をし始めた
谷崎「ナオ、ミ……萌愛…ちゃ……」
『無理しないでください、今すぐ手当てしますから……」
谷崎が逃げろと云うのを遮ってそのまま谷崎の手当てをする。それを見ていた敦は決意したような顔をするとバッと顔を上げ、声を上げながら芥川へ突っ込んでいった
敦「うわあああああああ！！」
芥川「玉砕か______詰まらぬ」
芥川は発動し続けていた羅生門を敦に向け動かす、だが敦はすんでのところで躱し、芥川の後ろに滑り込むと樋口が落とした銃を拾い、芥川へ向けて乱射する
タタタタタタッ
しかし芥川が倒れることはなく、ぐりんっと敦の方を振り返った。そして敦が放った弾丸はカランカランと音を立てて地面に転がる
敦「何故…」
敦の顔は青ざめ困惑した顔で芥川を見る
芥川「今の動きは中々良かった、しかし所詮は愚者の蛮勇…云っただろう、僕の黒獣ら悪食凡るモノを喰らう……仮令それが『空間そのもの』であっても、銃弾が飛来し着弾するまでの空間を一部喰い削った…槍も炎も空間が途切れれば僕まで届かぬも道理」
敦「な____ 」
この説明を聞くとかなりチートだって思ってたな…まぁでも太宰さんに鍛え上げられたからなんだったよね……私にはきっと耐えられないんだろうな
芥川「そして僕、約束は守る」
『…っ！！敦君！』
芥川の声と同時に羅生門が動き出し、一瞬で敦の脚を喰い千切った
敦「ぎっぎゃぁああああああああ」
あまりの事に敦は反応出来ず、自分の喰い千切られた脚を見ると目を見開き叫び声を上げその場で倒れる
敦の周りには真っ赤な血溜まりができた
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眼鏡笹団子(プロフ) - ケロ太郎さん» 応援ありがとうございます！楽しんでもらえるように、楽しい話をどんどん作っていきますね！！ (2019年11月20日 18時) (
レス) id: 5fbe94ee27 (このIDを非表示/違反報告)
ケロ太郎 - LINEの方でいつも楽しく読ませてもらってます。これからも頑張ってください！ (2019年11月20日 13時) (レス) id: 8b68688e54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：眼鏡笹団子 | 作成日時：2019年11月19日 22時
