第26章 ページ30
『あの、太宰さん…?』
太宰「〜♪」
振動が伝わるのが嫌だから退いてもらおうと声をかけたけど……何でそんな上機嫌なんですか太宰さん
国木田「……………港を縄張りにする兇悪なポートマフィアの狗だ、名は芥川…マフィア自体が黒社会の暗部のさらに陰のような危険な連中だが、その男は探偵社でも手に負えん」
そう云えば、芥川君犬嫌いなのに狗って呼ばれてるけど本人嫌じゃないのかな?
敦「何故____危険なのですか?」
国木田「そいつが能力者だからだ、殺戮に特化した頗る残忍な能力で軍警にも手が負えん…俺でも____奴と戦うのはごめんだ」
それから暫くして、私たちは今依頼人である樋口ちゃんに密輸業者が現れるというビルヂングの裏手に案内してもらっている
谷崎「アハハ、それは脅されましたねェ」
敦「笑い事じゃないですよう、兇悪なマフィアとか直ぐに死ぬぞとか……途んでもない処に入っちゃった…」
『まあまあ、敦君…』
苦笑いしながら敦を宥める萌愛だが、頭の中ではずっとこの後どう動くべきかと悩んでいた
う"ーん、敦君の異能力を引き出す為にはやっぱり羅生門に足を喰われないといけないんだろうけど…物凄く痛そうだよな……
あ、でも…ナオミちゃんたちを救うのは良いよね?
敦「____ちゃん、萌愛ちゃん…!」
『えっ?あ、ごめん敦君…考え事をしてて……』
敦「大丈夫…?」
『うん、平気平気!』
樋口「…着きました」
私たちが話をしていると目的地に着いたようで、樋口ちゃんがスッと路地裏を指で示した
____いよいよか
敦「なんか……鬼魅の悪い処ですね」
『だよねぇ…』
谷崎「……おかしい、本当に此処なンですか?ええと______ 」
『樋口さんだよ、谷崎君』
樋口「彼女の云う通り…樋口です」
谷崎「樋口さん、無法者と云うのは臆病な連中で____大抵取引場所に逃げ道を用意しておくモノです、でも此処はホラ…捕り方があっちから来たら逃げ場がない」
樋口「その通りです」
樋口はニヤリと笑いながら云うとさっと自身の髪を結い上げ
樋口「失礼とは存じますが、嵌めさせて頂きました。私の目的は…貴方がたです」
携帯を耳に当て電話をかける
樋口「芥川先輩?予定通り捕らえました、これより処分します」
谷崎「芥川だって……?」
樋口は電話が終わり切るとサングラスを掛け萌愛たちに銃を向けた
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眼鏡笹団子(プロフ) - ケロ太郎さん» 応援ありがとうございます!楽しんでもらえるように、楽しい話をどんどん作っていきますね!! (2019年11月20日 18時) (レス) id: 5fbe94ee27 (このIDを非表示/違反報告)
ケロ太郎 - LINEの方でいつも楽しく読ませてもらってます。これからも頑張ってください! (2019年11月20日 13時) (レス) id: 8b68688e54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:眼鏡笹団子 | 作成日時:2019年11月19日 22時