77、腐れ外道 ページ9
そこに映し出された映像は、目を疑うものだった。
『『じゃっじゃあ、これあげるよ!!………ッ!?』』
私の手から弾き落とされるうまい棒。
｢｢いつも五月蝿くて変人の癖に!!ちょっと可愛いからって部活の皆や学校の皆にチヤホヤされて!!〜中略〜いい気になんじゃねーよ!!いい加減目障りなんだよクソ女!!!!｣｣
衝撃的な、あの台詞。
A/高橋｢『………!!!!』｣
あの時だ。
鮮明に覚えている、あの日の出来事。
どうやら、映像は私達の頭上から撮影されているらしい。
事の発端は撮影されていないものの、
滑稽な高橋の一人芝居のくだり。
理不尽な要望を拒否する私。
そして
高橋｢｢キャアアァーーー!!!!｣｣
自らの顔を切り、走り出す高橋の姿。
あの時の一部始終が、その映像の中には収められていた。
｢どういう事…!?｣
｢全部…高橋が仕組んだ事だったのかよ!!｣
｢ありえねぇ…｣
一気にざわめく会場。
本当に、イリュージョンだ。
呆気にとられる私に、ブンちゃんと仁王が満足そうに笑いながら寄り添い、柳が優しく微笑んだ
その時。
高橋｢こんなのっ…!!こんなの嘘よ!!!!合成よ!!!!
みんな騙されないで!!あの女とテニス部はグルよ!!!
揃いも揃って私を陥れる気なんだわ!!!!!｣
発狂したように高橋が叫んだ。
｢そっか…そうだよな…｣
｢おい!!汚ぇぞテニス部!!!!｣
｢高橋は被害者だろ!!!｣
｢雫ちゃんが可哀想よ!!｣
途端に飛び交うテニス部への誹謗中傷。
ブン太｢高橋…どこまで腐りきってんだ、あの女…!!｣
仁王｢可哀想じゃのう。もう救いようが無いぜよ。｣
仁王もブンちゃんも、呆れた様な表情で高橋を睨みつけた。
対する私も、ほとほと呆れ果てた。
高橋は完全に、悲劇のヒロインになりきっている。
そんな高橋に、柳も呆れ混じりの溜め息をついた。
そして言った。
｢｢もう諦めろ…高橋。
俺達が持っている証拠は、これだけじゃ無いんだ。｣｣
そう言って、二枚の紙を取り出した。
ラッキーアイテム
革ベルト
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yn - めちゃくちゃ面白かったです( ´•̥ ̫ •̥` )最後のキスシーンは感動して泣きました！ (2022年2月10日 2時) (
レス) @page19 id: c85f91ed97 (このIDを非表示/違反報告)
栞 - 全部見た、6回位読んだ。何回も泣いて目が痛い。もっといろんな小説書いて欲しい。頑張ってください。 (2016年5月7日 19時) (レス) id: 7d989b00f5 (このIDを非表示/違反報告)
なぁみ＠テニプリ(プロフ) - 全部拝見させていただきました。もう、小説でこんなに泣いたんは初めてです！素晴らしい作品ありがとうございます！ (2015年6月28日 21時) (レス) id: 1b56b07512 (このIDを非表示/違反報告)
はにぃ(プロフ) - こんばんは！初めて拝見させていただきました！もう、3辺りから気づいたら泣いてました。小説とかでないたの初めてです。こんな素晴らしい作品をつくっていただき、ありがとうございました！ (2014年4月11日 22時) (レス) id: 81c414bc0b (このIDを非表示/違反報告)
我の封印されし左腕が疼くｗｗ - コアラ！ (2014年4月7日 17時) (レス) id: ce78beb37d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空豆 | 作成日時：2012年9月26日 17時
