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私たちが最寄の駅に着いて、改札を抜けようとしてたら…
WN「…これ、俺の連絡先だから。辛かったらラインでもなんでもして。」
意外と綺麗な字で電話番号が書いてあった。
「…なんでよ。」
WN「え?」
「なんで、そこまでしてくれるんですか。」
WN「だって、俺のせいでしょ。」
「そ、れは、そう、だけど…。」
これって、コイツが心配してとか、そういうことじゃなかったんだ。
アホらし、自分。
向こうは、私への罪滅ぼしのつもりでいろいろしてくれるっていってんのに。
てっきり、…。
思い上がっちゃって、馬鹿みたいだし。
WN「お前、下駄箱にいたとき、一人にしてくれって思ったよな?」
「え、あ…。」
確かに、こんな状態で人といたら相手に気を遣わせちゃうし、それに、コイツうざいし。
だけど、それがなんだっていうんだ。
.
.
WN「あのね、そういうときって一人でいると逆に苦しくなるんだよ。」
「…。」
やっぱ、違った。
心配、してくれてた…。
WN「俺も、なんとなく分かるから。だから、一人で溜め込むなよ。」
「…っ。」
WN「泣いていいよ。」
「…うっさい、もとはといえば、おまえがっ、話しかけてこなければ…っ!」
WN「ああ、俺のせいだよな。ごめんな。」
「いまさらっ、もうおそいんだよ…!」
WN「…ごめん。」
泣き荒れる私とは正反対に、静かな声でゆっくりと言葉を紡ぐコイツ。
かとおもえば、急に抱き寄せられた。
「ちょ、なにしてっ、はぁーなーせっ!この、」
必死に逃げようとしても、腕でがっちりホールドされてしまって、力では敵わない。
突然のことに頭がパニックになっていると…
WN「俺のせいでもなんでもいいから、ミンギュのために泣くな…。」
「…え?」
コイツは、悲しそうな顔で、なんてこといってくれやがったんだ。
Aの後日談。
「…ミンギュも身長大きいのに、コイツに近寄られるとなんだか身構えてしまう…。」
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作者名:モモタロ | 作成日時:2017年1月29日 13時