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次の日の休み時間、私はミンギュを呼び出した。
MG「…考えてくれた?」
「うん。…やっぱりごめん、私はミンギュと付き合う気はない。」
MG「それは…俺が、Aの辛いときに側にいれなかったから?俺がAに彼女できたって嘘ついたから…?俺がさ、辛いとき側にいれたらまだ可能性はあったの…?」
ミンギュは今にも泣きそうだ。
ホントに、今後悔してる顔をしている。
悔しそうな、しんどそうな顔、私には痛いほど分かる。
「そんなことは、比べることじゃないよ…。私はオッパという人間を好きになったっていうだけなの。」
MG「…そっか。」
ミンギュは拳をぎゅっと握りしめて、下を向いた。
「私のこと好きになってくれて本当にありがとう。」
MG「俺こそ、好きだって気づかせてくれてありがとう。」
そういって和解のハグをした。
ミンギュは私よりもすごく大きいけど、私を抱きしめながら小さく泣いた。
少しして、ようやくミンギュの気持ちが落ち着いた。
「じゃあ、一緒に教室戻ろ?」
MG「あ〜、俺行くとこあるから先戻ってて!」
「?うん…?」
ミンギュは急ぎながら走って行ってしまった。
私はウォヌオッパのところに向かうことにした。
3年生の廊下を歩いてもうすぐオッパの教室に着くとき
MG「やー!!チョンウォヌ!!!!」
「え、ミンギュ…!?」
さっきまで一緒にいたはずのミンギュが、オッパの名前を叫んでいた。
オッパは疑問符を浮かべながら廊下へ出てきた。
周りの3年生も何事かと群れをなす。
まずい、もしかしたらミンギュはオッパになにかするんじゃ…!!
「ミンギュ…!」
MG「Aのこと泣かせたら承知しねえからな!!!!!!」
え。
遠目に映るオッパも、謎の表情を浮かべている。
けどなにかを察したのか、真剣な表情になって言った。
WN「…しねーよ。お前はもういいのかよ、Aのこと。」
MG「よくねーよ!!けど、あいつがヒョンのことがいいって言うから!…俺はヒョンたちのこと好きだし、応援するしかねーだろ…!」
ミンギュ…。
WN「…俺が幸せにするから。お前も、あいつも。」
私はそのまま何も言わずに教室に戻った。
あとからミンギュも戻ってきた。
目元が赤くて、声も掠れてたのに、笑顔で話しかけてくる。
ミンギュ…
あんなにちっちゃかったのに、私達成長したんだね…。
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作者名:モモタロ | 作成日時:2017年1月29日 13時