ミンギュの隣取られた (ページ5)

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私とウォヌさんはそのまま二人で帰ることになった。

WN「そういえば、お前の名前知らない。」

「えっ。」

急に思いついたように声を上げたウォヌさんは、私に向かってそんなことを言い出した。

「私、パク・Aです。」

WN「ふーん、ま、ポメ子でいっか。」

「変わってないじゃん！」

やっぱコイツ、いけ好かない…。

WN「そんな唸るなよ。ウソだって。Aって言えば良いんでしょ。」

「ちょっと、私がそう呼んで欲しいみたいに言うのやめてくださいよ！」

けど、ちょっとドキドキしちゃった…。

今までミンギュ以外の男子と関わる機会もなかったし、耐性ついてないのかな…。

WN「冗談だって。…そういえば、何で泣いてたの？」

「うぐっ、そ、それは…。」

.

WN「お前、そうとうミンギュにお熱なんだな…。」

「当たり前です。」

近くにあったお店に入って、窓際の席に座った。

私はオレンジジュース、ヤツはスムージーを頼んだ。

そして説明し終わって向こうの反応待ちなのである。

WN「…疲れない？」

「…は？」

WN「いや、だからそんなこと続けて疲れないかって。」

意味がわからん。

今まで、私がこんなにも努力を続けてきたのに…。

コイツは、その努力を否定した。

いい人だと思ったのに。

「…好き、だから…。」

WN「え？」

「だ、だからっ、好きだから、ずっと好きだったんだもん…！」

また涙が込みあがってきて、それを必死にこらえてると、頭に何かが乗っかる感覚がした。

「な、なに、してやがるんですか…。」

WN「頭撫でてる。」

「やめっ、」

WN「好きでしょ？撫でられんの。」

「好きじゃな…くも、ないですけど…。でも…。」

WN「じゃあいいじゃん。」

いい、のか…。

今まで頼られてきた私だけど、頼ったって、いいのか。

そう思うと、ミンギュがコイツに懐く理由もわかる気がした。

そのまましばらく、暖かい手で頭を撫でられていた。

.

.

MG「…あれ、A？と…ウォヌヒョン？なにしてんだろ…。」

『ミンギュ！はやく行こ！』

MG「あ、うん！」

ウォヌの後日談。

WN「あのときのAは可愛かった。」※ポメラニアン的な意味で。