ミンギュの隣取られた (ページ4)

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授業が終わって、やっと帰れると思いミンギュに声をかけたところ…

MG「ごめんね、俺今日ちょっと呼び出されてて…！！さき帰ってて！」

「え、ちょ、みんぎゅ、それっておんなのこ！？ねえ、ミンギュやぁ！」

MG「ほんと、ごめん！」

ミンギュは私の話も聞かずに教室を出て行ってしまった。

うそ、なんで、いつの間に…？

もしかして、お昼…？

わたしが、チョン・ウォヌなんかとしゃべって、ミンギュと一緒にいれなかったから…？

今までずっと、ミンギュの隣にいたはずだったのに。ミンギュから目を離さなかったのに。

チョン・ウォヌのせいだ。あいつが私に話しかけてこなければ…。

考えれば考えるほど涙が昇ってきて、昇降口までは涙をボロボロ流しながら歩いた。

下駄箱についてから、まだミンギュの靴があるのを確認して、一層涙が止まらなくて。

その場でしゃがみこんで、涙を流してた。

そしたら…

『ポメ子。』

聞き覚えのある、低い声が頭上から降ってきた。

「チョン・ウォヌ…。」

ゆっくり顔を上げると、心配そうに覗きかけてくるヤツの姿が。

WN「どうした、ポメ子。」

「ポメ子いうな。というか、ほっといてください。」

そうだ、この人に話しかけられなければ…。

WN「ミンギュか？あいつに泣かされた？」

「人のせいにすんな。ばぁーかっ。」

WN「うわっ、口悪…。そうとう荒れてんな。」

もう、なんでもいいから一人にしてよ。

WN「…両手出しな。」

リュックの中を漁る彼に言われるがまま両手を差しだすと…

上から、アメちゃんがばらばら降ってきた。

優しい笑顔でアメちゃんを降らすチョン・ウォヌは、魔法使いみたいだった。

アメちゃんがスローモーションで落ちていく。

最後の一滴まで落ちてきて、両手を見ればアメちゃんの山。

「…こんないっぱい、いいの…？」

WN「…だって、泣いてんじゃん。というか、チョン・ウォヌっていうな。」

不器用な言葉だったけど、優しさが垣間見えた。

優しさには、優しさで返したい。

「…へへっ、ウォヌさん、ありがとうっ。」

WN「…。はやく帰るぞ。」

ウォヌさんの優しさが垣間見えました。

Aの後日談。

「アメちゃんは一日で食べ終わりました。ウソです。」