ミンギュの隣取られた (ページ25)

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「お、おっぱ…？」

WN「あ、ごめん。勝手に切っちゃった。はいこれ。」

「あ、うん。」

オッパからスマホを受け取って、なんとなく見つめてみる。

WN「…。ミンギュのこと、気になるの？」

「えっ？あ、いや、別に…。」

WN「あ、そ…。」

バスに揺られながら、なんだか気まずい空気が流れた。

なんとなく窓の外を見てみると、私たちが泊まる旅館が見えてきた。

バスを降りて、旅館の前に二人して立つ。

「おっきぃーーーーい！！ね！！」

WN「うん。おっきいね。」

いつのまにか私たちの間に気まずさは消え、すっかり旅行を楽しんでた。

ロビーに入って、予約の確認をされ部屋へと促された。

私は部屋の奥のほうまで走って、窓の外を見た。

「わぁぁぁ！！おっぱああああ！！」

WN「なんだよ。」

「ち、ちっちゃな滝がある！！滝！」

WN「はいはい。」

あきれながらもこっちに来てくれるおっぱ。

あれ、はしゃいでるのって私だけ？

WN「あ、ほんとだ。滝ある。」

「空気が美味しい！！」

WN「んな大げさな。」

「なんでよ！やってみないとわかんないし。ほら、さん、はいっ！！」

WN「いや、しないから。」

「いでっ！？」

オッパに軽くチョップをされ、はぐらかされてしまった。

やっぱなんか、オッパ楽しくなさそう？

「おっぱ…もしかして、楽しくない？」

おずおずとそう口に出せば、オッパは私のほうを見て目を見開いてから、自分の頭を乱暴に掻いた。

WN「ごめん、楽しくないわけじゃなくて…。というか、男と二人とかなんか感じることとか、ないわけ？」

のぞくようにして見つめられて、思わずドキッとした。

けど、それ以上に感じることは何もなかった。

「？…んー、オッパと二人、楽しい。」

WN「…やっぱりか。」

そういってまたオッパは窓の外を見つめて、ため息をついた。

WN「…うん、空気が美味しい。」

「へへ、やっぱりー！！」

しばらく二人で外を眺めてたら、部屋のドアが開く音がした。