ミンギュの隣取られた (ページ16)

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あの日、オッパの引き金がどこで引かれたのか、私は謎だった。

「あのこと」って、なんだろう…。

考えても、オッパといる時間が短い私にとって、分かる由もなかった。

『パク・A、職員室へ来い。』

次の日、先生に呼び出されて職員室へ向かった。

そこで話されたのは…

『チョン・ウォヌは二週間停学処分だそうだ。お前もその場に居合わせたろ。なんか知らないか？』

な、なんでよ。オッパは、何も悪くないのに…。

「ま、まってください！オッパは、なんも悪くないのに！！オッパを停学にするなら、私がなります！！だから、オッパは…、オッパは…！！」

『お、おい。落ち着け。お前が知ってる状況をひとつずつ話せ。』

先生は私を生徒指導室まで案内して、温かいお茶を淹れてくれた。

『俺もチョンが理由もなく暴言を吐くヤツだとは思ってない。なにがあったか、話しをしてくれ。』

「…はい。」

私は、すべてを先生に話した。

先生は泣きながら話している私の背中を、優しくさすり続けてくれた。

『俺も、できるだけのことはする。…お前今日はもう帰れ。そんな顔で授業もクソもないだろ。』

「…先生、ありがと。今日はもう帰ります。」

『ああ、じゃあ荷物取ってくるから、そこで待ってろ。』

そしてしばらくして、私のリュックを取りに来てくれた先生は、私を優しく見送ってくれた。

下駄箱に着いたら、座ってる男の人がいた。

間違いなく、オッパだった。