追いかけられる、子。【男主】 (ページ19)

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第18話ページ19

エリーサイド

たまたま岩ちゃんとショッピングなう。
けどどっかすごい何か気にしてるような感じ。

「どしたん？」
「…え？あ、大丈夫、です」

俯いてなんか悩んでるみたい。

「…ご飯食べに行く？」
「行きます。」
「相談乗るよ。」
「…」

少し顔を上げて悲しそうな顔をした。

お店に入って、個室の部屋に入る。

「何悩んでるの？」
「…誰にも言いませんか？」
「うん。言わない。言えない内容なの？」
「…まあ」
「へー、どうぞ。言わないから。」

促すと意を決したように俺と目を合わせて、

「…好き、なんです」
「……誰を。」
「Aさん、が。」
「へー、」

ま、別に大体みんなそうじゃない？
臣さんとかそうじゃん。
俺だってわかるんだから岩ちゃんなんて尚更わかりやすい。

「うん。知ってた。」
「そんなに俺わかりやすいっすか。」
「わかりやすいかな。臣さんよりも。」
「やっぱり臣さんも好きなんだ…」
「言っちゃった…」

ごめんね臣さん言っちゃった。
ま、いいでしょ。みんな大体勘付いてるだろうし。
けどさ、直人さんよくわかんないんだよねー、好きなのかな、それとも、距離を置きたがってるのか。

「別にいいんじゃない。俺にはかんけーないし。」
「……そうっすよねー、」

あ、寂しそうな顔した。

「頑張って。一応応援しといてあげるから。なんにも協力はしないけど。」
「わかってますよ！もう、飲みます今日は自棄酒しますよすっきりするために！」
「あー、昼間っから飲むのー？」

解放する身にも鳴って欲しい。
あ、でもいざとなればAさん呼べばいいし。
でもそれじゃあ協力はしないけどって言った意味が。

「可哀想にねえ。」
「え？」
「なんでもなーい、レモンサワーある？」
「ありますよ。はい注文表。」
「ありがと。」

不毛だね。