in NCT 2 ページ8
テヨンサイド
『…お邪魔します』
俺の部屋にのそのそと入って来て、一応お邪魔します、とは言った。
「お前、俺の服入んの?」
細いから入るな、多分。
適当に寛いどけ、と言って部屋を出た。
今まで近づかないようにしてたのにいきなり同じ部屋で過ごすなんて無理がある。
そういえばご飯を作らなきゃいけないんだった。
キッチンに行くと誰もいない。リビングにも。
すると俺の後を追って来たのかAがキッチンに来た。
「…なに。」
『他のメンバーが、徹底して二人きりにさせるからね、だって。』
「あいつら…、もういいお前、手伝え。」
『なにを?』
「ご飯作るの。」
『あぁ、いいよ。』
案外すんなり承諾してくれたことに驚く。
え、と言えずに固まってると、なに作るの?と俺が年上なはずなのに敬語なしで聞いて来て冷蔵庫を見て、焼肉と野菜炒め、と言うと、了解、と言って炊飯器を開けた。
『炊いた方がいいよね。』
「多め、な。焼肉だといっぱい食べるんだ。あいつら。」
『へえー、』
袖をまくって米を研ぐ横顔も様になるのはなんでだろう。
さっさと研いで炊飯器にセットしてボタンを押す。やり方わかるんだ。
『なにその顔。俺一人暮らしなの知ってた?』
馬鹿にするように笑って俺の頬を指で突いた。
するとキッチンの外からうわあ、とかきゃあ、と声が聞こえた。
ドアに近付いて開けると5、6人くらいがドアに張り付いてたらしい。
「なに手伝ってくれるの?」
「「「「ごめんなさい」」」」
こんなことやる暇あったら風呂でも入れて欲しいね。
キッチンに戻ってフライパンを出す、けど。
『まだ焼かなくてよくない?だってご飯炊けるの1時間後だよ?』
炊飯器の時間を見らと確かにそうだ。
てことは1時間こいつと二人きり?無理無理。
『ねえテヨン。』
「呼び捨てにすんな。」
『社長室での言い訳って、あれ本当の話?』
「七割くらい本当。」
そう言うとへえ、と言いたげに頷く。
「お前は、なんで俺が嫌いなんだよ。」
『いっぱいありすぎてわかんない。』
「いっぱいあってもいいから。」
ぐい、と手を引いてキッチンに設置してある椅子に座らせて、向かい合うように俺も椅子に座った。
「全部聞かせろ。」
『やだ。』
「おい。」
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華 - 名無しさん» 正直言って、小説等となると誰かが悪く言われたり、悪くなってしまう事はあると思います。急に横から入ってきてすみませんでした。あくまで個人の意見です。 (2019年9月19日 23時) (レス) id: 1128e57cc5 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - NCTが好きで見ていたのですが、少しTWICEのモモをディスってる部分がありませんか?TWICEも好きなので少し見ていて気分が悪くなりました。 (2018年6月12日 15時) (レス) id: f59bc7c500 (このIDを非表示/違反報告)
たかのり(プロフ) - 浮気症攻め最高です!みきさん大好きです! (2018年2月4日 23時) (レス) id: d7909b0b85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みき。 x他1人 | 作成日時:2018年1月19日 23時