SMの天然タラシなイケメンプリンス 【男主】

in NCT 6 ページ12

ユウタサイド

ベタベタ、とまではいかないけどテヨンが追いかけてそれにAが応じてくれる程度には仲良くなったかな。
めっちゃ楽しそうやんA。
俺にもそんな顔してくれないかなあ。

「おい、っ」
『俺はおいって名前じゃないよ。』

あ、年上をからかってる。
ちゃんと名前で呼ばないと反応してあげない、と笑いながらテヨンの髪を撫でるAは二十歳とは思えない色気があってなんのなんの。

「…A、こっち向けって、」
『はーいなにかな甘えん坊テヨン。』
「お前もヒョンつけろよ、」
『テヨニヒョン？』
「……やっぱいらない、…」

ヒョンて呼ばれて恥ずかしくなってるテヨン。
べたべた、べたべた…べたべた…。うーん。
まあとりあえず同じ部屋に寝かせようか。うん。
でもやっぱり本人に言うのが一番か。

「今さっきさマネヒョンから電話あったんだけどさ、」
『帰っていいって？』
「いや、べたべたいちゃつける程度にはしておけだって。」
『えー、えーえー！キスまで頑張ったじゃん。ねえテヨン！』
「…ん、」

真っ赤な顔で頷かれても説得力皆無。うん。
ひたすらブーイングしてるAと満更でもなさそうなテヨンの温度差にため息が出る。

『あ、俺明日ちょっと帰り遅くなります。』
「なんで？」
『ジュホヒョンと約束があるので。でも一応この宿舎には帰ってくるので。』
「うわあ朝帰りですか。」
『して欲しいならそうしますけど？お？』
「あ、今のチャンミニヒョンに似てる。」
『ありがとうございます。取り敢えず明日早いんで風呂入って来ますね。』

Aがいなくなったところで、テヨンの肩を掴む。

「で、どうなのテヨナ。」
「………死にそう。」
「好きすぎて？」
「…ん。」
「俺よりも好き？」
「好きの種類が違う。」
「ですよねー。」

めっちゃ真顔で言われたんだけど。
笑い返すと、笑うな、と唇を尖らせた。可愛いなおい。

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