下らない話。 (ページ7)

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水曜日は相澤先生に捕まりたいページ7

あなたサイド

「A。ネクタイ締めろ。シャツのボタン閉めろ。あとちゃんとズボン履け。」
『ズボンはちゃんと履いてます。』
「逃げんじゃねえ。」

サボろうと思ってたのに校舎の角を曲がればばったり。
こんにちわーと通り過ぎようとしたらがっつり呼び止められた。くそう。

『逃げてません。次の教室に向かってるんです。』
「残念だな。次の授業の教室は俺も向かう途中だ。」

…バレてやがる…。
相澤先生を一瞥して速攻個性を駆使して階段を駆け下りて逃げ出した。
追いかけてこないと、いいなあ、と思いつつ振り返ると階段を華麗に飛んで追いかけてくる相澤先生。待って普通にこわい。

「逃げられると、思うなよ」

結果としては途中でマイク先生と相澤先生に挟み撃ちにされそうになったんだよね。
んで思わず窓から飛んだのはいいんだけどものの見事に捕縛布で確保されてしまった。←
うまく着地できたのでそのまま逃げようとしたら相澤先生に仰向けに馬乗りにされた。

『…見かけに、寄らず、重いっすね』
「まあ鍛えてっからな。プロだし。」
『さすがぁ。』

なんとか逃げる隙を窺っていると、それに気付いたのか、逃げらんねーよ、と笑いながら言われた。
すると相澤先生が急に前屈みになったから黒髪が重力に従って肩から落ちた。

「ボタンとじろって言っただろ。」
『暑いんですもん。』
「それでも。」

一瞬合った相澤先生の目が妙に熱っぽくて、指先が俺のシャツのボタンを閉めてくのをじっと見てた。

「なんだよ。ネクタイも結んでほしいのか？」
『いや捕縛布で結ばないんですけど。』
「…仕方ねえな。」

結んだら授業行くぞ、といつもの調子で笑ったはずの相澤先生が妙に色っぽく見えた俺は多分頭がおかしいんだと思う。

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おんなじ名前の先生めちゃめちゃ好きでした