LDHのドSくん。 (ページ37)

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リクエスト。哲也さん、言うこと聞いてください。ページ37

哲也サイド

「っふ、っ～は、ッン…ッん、ぐっ！！？」
『声出してください。』
「っ、やに、きまっ、て、あッ！？あ、っちょ、やッんあ"あ"っ！！」

くちゅ、と水音を立てながら俺の中の玩具を少し動かす。
少しの動きにも感じて体をビクつかせると振動が強くなった。
快楽から逃げようと体をくねらせるとAは楽しそうに笑った。

「Aッ、ぇっ、ッふ、っん、っんんぅ」
『あれ電話だ。』

自分の携帯に電話がかかってきたらしく、普通に出るA。
はーい、と言って普通に出ちゃうあたり本当に酷いと思う。
すると、ごめんね哲也さん、と言って俺の頭の横に手をついて優しいキス。
いきなり適当にあったネクタイで俺の手首をベッドの柵に縛った。

『俺出かけなきゃ。』
「ぇっあ、嘘ッ、んぁっ、やだ、ッぁ、あっ、あ」
『イッちゃだめですよ。』

そう言ってまた俺の頭を撫でてキスして笑いながら玩具をいきそうでいかない程度に保つ。
冗談だろと思っていたが普通に部屋から携帯片手に出て行こうとするから本気だと悟った。

「嫌っ、お、い！っん、ふ、ぁ、ッあ、あぁっ！」

A、と背中に呼びかけるが虚しくもドアが閉じられて、いよいよ焦りに拍車がかかる。

「ふ、ッあぁ、A、ッ、A、うあッ、ああぁああっ！」

いきそうになるのにいけない。
本当に酷い。
一人になった寂しさからなのか、快楽のせいなのかよくわからない涙がベッドに落ちた。
早く帰ってきてほしい。

「ん、ぅうっ、ぁ、っ、こん、なっ、嫌ぁ、ッ！」

どんなに喚いても本当に出かけたのか戻ってくる気配はない。
もしかしたら別な人を抱いてから戻ってくるかもとか嫌な考えが脳裏を過るが不安は募ってくばかりだ。
もう飽きたとか言われたらどうしようとかもう本当に最低だなって。
もう頼むからまじで帰ってこい、と全力で祈ったけど帰ってこない。

『お待たせしました哲也さーん。』

あー、遅いよ。

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続く！