DOPE短編集 (ページ32)

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Part9 ページ32

ついに軍医生活最終日。
今日は、何もなく、ただ、荷物まとめだけをする日になった。
次々と軍人さんがお礼を言いに来てくれた。
少し名残惜しい気持ちになった。

軍人「荷物は郵送させていただきます。3ヶ月間本当にお世話になりました。ありがとうございました。」
「いえいえ、こちらこそ、お世話になりました。」
ソヨン「ありがとうございました！」
「また機会があれば、お邪魔させていただきます。」
軍人「はい、よろしくお願いします。」
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初日に施設などを紹介してくれた人と挨拶をして、病院に戻ろうとした時、

SG「A先生、俺に挨拶なしで帰るとかありえないんだけど」
「あ、ミン・ユンギ士官...」
SG「最後だけ名前呼ぶとかありかよ笑」
ソヨン「先輩、外で待ってますから、頼みましたよ」

そういって、ソヨンは足早にその場を去っていった。

「これで会うのも最後になるかもしれないですね」
SG「は？なんだよそれ」
「だって、軍医も終わりだし、この先また軍医になる機会があるかどうかも分からない、少し寂しいです」
SG「誰が最後になるっていったんだよ。最後じゃねーよ。これからだよ」
「え？」
SG「俺、お前のこと好きだから。だから、これからは、軍人と軍医じゃなくて、その、彼氏と彼女っていう関係になるんだよ。いいよな？」
「私、救急救命医だからなかなか会えないですよ？」
SG「それでもいいよ。俺が待ってやる。」
「本当に私でいいんですか？」
SG「俺が選んだやつだから間違いねーよ」
「幸せにしてくださいね？」
SG「幸せにしてやるよ」

1週間前、ソヨンから言われたこと、それは...

ソヨン「何かというと...自分の気持ちに嘘つかないで、正直に塩対応士官さんの気持ちに応えてあげてください！！」

ソヨンの言う通り、私は自分の気持ちに嘘をつかずに彼の気持ちに応えた。