DOPE短編集 (ページ28)

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Part5 ページ28

SGside

軍人生活で初めて好きな人ができた。
彼女は、訓練と戦っている軍人を前を見ないで、ひたすら目で追って歩いていた。
そんな彼女の綺麗な横顔を見て俺は、一目惚れをした。
運良く俺にぶつかった彼女は、俺に申し訳なさそうに謝ってきた。
正面から見てもその顔は可愛らしく綺麗だった。
こういう時、普通の男だったら、「大丈夫？怪我はない？」って心配するのに、俺は、「たく、前向いて歩けよ」と冷たく言い放ってしまった。
あとから、後悔した。
あの時、彼女の心配をしていたら、上から花びらが落ちてくるような甘い出会いになったはずなのに。

「何やってんだよ俺...」

彼女は、当然腹を立てた。時間を巻き戻せるなら、出会う数分前に戻したい。そう思った。
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それから1ヶ月が経ち、半日休みがもらえたから、お気に入りのカフェで過ごすことにした。
少し時間が経ち、そろそろ帰ろうかと思った時、彼女がやって来た。
テラスはあいにく満席。彼女は残念そうな顔をして、1階に戻ろうとしていた。
これは、話せるチャンスだと思い、声をかけた。
彼女は嫌そうな顔をしたが、ここで引き下がれないと思い、彼女が持っていたトレーを強引に奪って座っていた机の上に置いた。

それから、彼女と話をした。
俺の性格に問題があると言ってきた。それは認める。でも、好きな人に言われるのは少しつらかった。

彼女は、いつも俺のことを"あなた"と呼ぶ。名前で呼んでもらいたくて、去り際に「俺、"あなた"じゃなくて、ミン・ユンギだから。」と伝えた。

次会う時には、ちゃんと名前で呼んでくれると期待してる。