悪魔の子と人魚達 其の二 ページ9
sideアズール
フロイドが突然連れて来た新入生。稚魚がどうだと、何を馬鹿な事をと思っていたら当の本人が12歳だと口にした。それこそ馬鹿なと思い、冗談の可能性を考えたがジェイドの言う通り……この新入生に嘘がつけるとは思えない。純粋無垢な瞳に、人畜無害な顔に……まぁ頭から生えた小さな角は気になりますが！…それにしたって12歳は余りにも幼い
「……何故12歳の子供が…」
『黒い封筒が届いてて、開けたら黒い馬車が飛んできて、気付いたら此処にいました！』
スカラビアのカリムさんに負けず劣らずな笑顔で言ったAさんを直視出来ず、思わず眼鏡を掛け直す。黒い封筒…ということは入学許可書だ。つまりこの子供は入学する資格を与えられたということ。でもそれにしたって12歳は有り得ませんよね！？
「…これは学園長の弱みを握るチャンスでは？」
ジェイド「弱み、ですか？……彼が弱みになると？」
「そうではありません。いやそうであるのかもしれませんが……12歳相手に入学許可書を発行するなんて本来ありえない事ですよ。これは学園長のミス…これを突きつけて色々と許可を貰えば」
ジェイド「なるほど。それは確かに」
フロイド「えー……この稚魚ちゃん利用すんの？……でもさぁ…強ぇよ？この稚魚ちゃん。初対面で機嫌悪いオレの事投げ飛ばすくらいには」
「なんて？」
フロイド「いやだからぁ……機嫌悪いオレにビビる事無く殴りかかったオレを投げ飛ばしたの」
ジェイド「…稚魚相手に殴りかかったと？」
フロイド「だって稚魚だとは思わねぇもん！制服着てたし！確かに金魚ちゃんよりちいせぇとは思ったけどさ」
おいジェイド、お前はフロイドの事を兎や角言える立場じゃないぞ…と言いかけてやめておく。面倒な事になりそうだ……それよりもこのAさんに関してだ。学園長に言ったとしても、その場合彼はどうなるだろうか…退学か？
「……ん？」
…………いや、ちょっと待て。この子は先程なんと言っていた？気付いたら此処にいたと言わなかったか？？
「Aさん、出身は何処ですか？」
『魔界』
「なんて？」
『魔界』
まかい？……マカイ？どこの国です？それ。目の前のこの子はさも当然の様に聞いた事のない名前を口にする。ではご両親は？と問えば居ないと返された
「…ゑ？」
『僕、赤ん坊の時にお師匠様に拾われたんだって。だから両親は知らないです』
「……っすぅ…」
予想だにしない返答に再び両手で顔を覆う
もしかしなくとも、彼は件の監督生よりイレギュラーなんじゃないだろうか…
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(^^) - てぇてぇ (3月30日 4時) (
レス) @page36 id: 4e37b35646 (このIDを非表示/違反報告)
風船ガム - 夜宵依さん» コメントありがとうございます！教師陣がかっこいいと言って頂けて嬉しいです…！是非ぜひ、ツイステの方も面白いので見てみてください！ (9月3日 23時) (レス) id: f0222be816 (このIDを非表示/違反報告)
風船ガム - ヴァターシさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けるととても嬉しいです！更新頑張ります (9月3日 23時) (レス) @page30 id: f0222be816 (このIDを非表示/違反報告)
夜宵依 - 教師陣かっこよすぎます……！！ツイステは見たこと無かったのですがこの作品をきっかけに見てみようかな、と思いました(*^^*) (8月24日 22時) (レス) @page30 id: 8ca662a052 (このIDを非表示/違反報告)
ヴァターシ - イフリート先生やダリ先生、オペラ先生がかっこよかったです。これからの更新頑張ってくださいね (8月7日 19時) (レス) @page30 id: 60d9cbf677 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風船ガム | 作成日時：2023年4月20日 22時
