悪魔教師は愛故に ページ30
sideダリ
嫌々ながらも、多少脅しをかけて言ったらAは素直に僕らの方へ駆けて来た。その身体を受け止め抱き上げてそらへと飛び上がり、オペラさんの元へと急ぐ
『……ごめんなさい…』
「うん？…良いよいいよ、僕の方こそ怖がらせてごめんね」
『…ホントは、帰らないとだめってわかってた…でも、僕』
此処に居るのが楽しいから帰りたくなかった、そう言って涙を零すAの目元に軽く手をあて大丈夫だと優しく声を投げる。大丈夫、分かってる…わかった上で僕もエイト先生も無理矢理にでも連れ帰ろうとしたんだから
「Aはなにも悪くない。大丈夫だから」
エイト先生の案内の元、とある建物の中へと入りそこにある鏡の1つに身を投げ入れる。さっきの子は僕らを追って来ている…追い付かれる事はないだろうけど、だからといって油断は出来ない。鏡を抜ければそこは見た事のない場所で、オペラさんが一人そこに立っていた
オペラ「準備は整っています、あとはここを潜り帰るだけです」
エイト「えーと……一緒に居た子達は…」
オペラ「皆仲良く寝てますよ…………A、先程は残って良いと言いましたが…やはり此処に1人残す訳にはいかない」
『……』
俯くAを地面に降ろしてあげればオペラさんはAの前まで歩み寄り、膝を折って俯くAの顔を覗き込むように見上げた
オペラ「お前も成長すれば何れ分かりますが……大きくなればそれだけ数多の出会いと別れを繰り返し、時には残酷な決断を迫られる。之は、その内の一つです」
『……』
オペラ「お友達が大切だというならば、別れを選ばなければならない…それはA自身分かっているのでしょう」
『……まだ…皆といたぃ』
掠れ震える声…泣いているのだと分かり僕はオペラさんの隣で同じ様に膝を折ってしゃがみ込む。涙を流すAの頬を優しく撫で、そのまま指を口元に押し込み牙を掴んだ
「酷な事を言うよA。この牙で…人の血肉を食い千切るキミを見た時に、彼等はキミに怯えた眼差しを向けるだろう。抗えない欲求に従っただけだとしても……彼等からは到底受け入れ難い事なんだ。此処で奇怪な目に晒されて孤独に過ごさなければならない可能性がある以上…僕らはキミを連れ帰る」
例えそれでキミに嫌われたとしても、ね。魔界にいる他の先生達だって…誰だってそうするさ
「Aのことが大事なんだよ…大事で大好きだから連れ帰る………狡い大人でごめんね」
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(^^) - てぇてぇ (3月30日 4時) (
レス) @page36 id: 4e37b35646 (このIDを非表示/違反報告)
風船ガム - 夜宵依さん» コメントありがとうございます！教師陣がかっこいいと言って頂けて嬉しいです…！是非ぜひ、ツイステの方も面白いので見てみてください！ (9月3日 23時) (レス) id: f0222be816 (このIDを非表示/違反報告)
風船ガム - ヴァターシさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けるととても嬉しいです！更新頑張ります (9月3日 23時) (レス) @page30 id: f0222be816 (このIDを非表示/違反報告)
夜宵依 - 教師陣かっこよすぎます……！！ツイステは見たこと無かったのですがこの作品をきっかけに見てみようかな、と思いました(*^^*) (8月24日 22時) (レス) @page30 id: 8ca662a052 (このIDを非表示/違反報告)
ヴァターシ - イフリート先生やダリ先生、オペラ先生がかっこよかったです。これからの更新頑張ってくださいね (8月7日 19時) (レス) @page30 id: 60d9cbf677 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風船ガム | 作成日時：2023年4月20日 22時
