悪魔の子の寮長様 ページ28
sideエイト
ダリ先生が飛び立った後を追ってみれば、案の定Aが捕まっていた。どうやら仮面の男はAを助けようとしているらしい。ダリ先生から仮面の男の腕を掴み離し、Aと彼との間に身体を滑り込ませる
「Aは魔界に連れ帰るよ」
??「それはまた随分と勝手じゃないか」
口元を歪めた男に言えば、新たに声が掛けられた。ゆっくりと視線を横に向ければ、Aと同じ制服に身を包んだ長身の男がいつの間にか立っている。頭に生えた二本の大きな黒角…彼は人間じゃないな…だけど悪魔でもない。けれど近しい種族だろう
「キミは？」
??「マレウス・ドラコニア…ディアソムニア寮の寮長だ」
馬鹿正直に答えるんだなぁ…と思っていれば、彼はAに視線を向け「その子を離してくれ」と言う。その言葉にダリ先生が反応する前に、何故かと問いかければ「僕の寮生だ」と言ってきた
マレウス「Aは残りたいと言ったんだろう。それなら残ればいい…無理矢理意思を捻じ曲げてまで連れ帰ろうとする理由はなんだ」
「連れ帰りたいから」
マレウス「何？」
「連れ帰りたいから…それ以外に何かある？」
問えば、彼は訝しげに眉を顰める。そして胸ポケットからペンの様なものを取り出し軽く振った。その瞬間、Aの身体がフワリと浮き上がりダリ先生の手から離れてしまう
マレウス「子供のような理由だな。連れ帰りたいから無理矢理連れ帰る……Aの意思を無視してまで連れ帰っていい理由にはならない。返してもらうぞ」
ご最もな言葉を述べるマレウス君によってダリ先生から離れたAは、怯えた瞳を此方に向けた。お師匠様、と縋る声であのヒトの事を呼び、胸の辺りで拳を握り締めている、泣くのを我慢しているのだろうと直ぐに分かったよ
「A…悪周期に入ったら自分で抑えられる？」
ダリ先生が無理矢理にでも連れ帰ろうとしていた"もうひとつ”の理由…其れを問いかければAは小さく首を横に振った。出来ないと、震える声で言ったAは此方に視線を向ける…いや、正確には僕の背後にいるダリ先生に……ダリ先生…めちゃくちゃ警戒されてるじゃん！
ダリ「…怖がらせちゃった？……あー……ぇえ…どうしましょうエイト先生」
「知りません」
ダリ「冷た…」
「今はそれよりAでしょう」
ダリ「確かにね」
オペラさんは帰路の確認に行った…だから此処は俺達がAを魔界に帰るように誘導しないとならない
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…悪魔達の方が沢山出ていてしまってすみません…
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(^^) - てぇてぇ (3月30日 4時) (
レス) @page36 id: 4e37b35646 (このIDを非表示/違反報告)
風船ガム - 夜宵依さん» コメントありがとうございます！教師陣がかっこいいと言って頂けて嬉しいです…！是非ぜひ、ツイステの方も面白いので見てみてください！ (9月3日 23時) (レス) id: f0222be816 (このIDを非表示/違反報告)
風船ガム - ヴァターシさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けるととても嬉しいです！更新頑張ります (9月3日 23時) (レス) @page30 id: f0222be816 (このIDを非表示/違反報告)
夜宵依 - 教師陣かっこよすぎます……！！ツイステは見たこと無かったのですがこの作品をきっかけに見てみようかな、と思いました(*^^*) (8月24日 22時) (レス) @page30 id: 8ca662a052 (このIDを非表示/違反報告)
ヴァターシ - イフリート先生やダリ先生、オペラ先生がかっこよかったです。これからの更新頑張ってくださいね (8月7日 19時) (レス) @page30 id: 60d9cbf677 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風船ガム | 作成日時：2023年4月20日 22時
