欲深い大人悪魔 ページ25
sideダリ
あの子悪魔は将来的に悪魔学校に通う予定。それは事実…未来の学仔を守るのは至極当然の事……だけどそれは建前だ。本当は、このまま攫ってしまえたら…だなんて考えたりしてみたり
エイト「ダリ先生」
暫く黙って2人の生徒を見ていれば、窓の向こうから声を投げられた。顔がそっくりの生徒2人が驚嘆した様に声の方を見、僕も其方へ視線を投げる。そこには羽を広げ飛ぶエイト先生の姿……魔力から分かってはいたけれど、彼が居るなら厳しいか…
エイト「Aがこの学園に残りたいと」
「理由は？」
エイト「……理由は教えてくれません」
その言葉に2人の生徒は歓喜の色を瞳に宿す。対して僕の胸中には醜い感情が渦巻いて、口元に浮かべていた笑みが自然と消えてしまった。どうしてあの子は残りたがる……残りたいなら如何して此処に…此方に僕らを喚んだ
「Aは今は…あの人と共に？」
エイト「否…あの人は、自分が此方に来た鏡の元に……帰路がそのままとは限らないと言われたので。Aは…」
彼が言い終える前に僕はその部屋から足を運ぶ。別の窓を開け放ち、窓枠に足をかけて空へと飛び上がる。移動しているAの魔力を辿り、小さな影を見つける。仮面を付けた怪しげな男と共に歩くAの背後に降り立った僕は、そのまま彼の小さな身体を抱き寄せた
「此処に残るって？」
『……え、あれ…なんで？どうして？』
「なんでって…酷いなぁ。自分で喚んだのに」
問い掛けた僕の声に驚いた様に口を開いたAに笑いかけ、黙って此方を見ている仮面の男に視線を向ける。どうやら事情は既に把握しているようで、細かい事は聞いてこなかった
『…ごめんなさい』
「ん？謝る必要はないよ、ただ理由が聞きたかっただけ…Aの大好きなオペラさんや僕ら2人を喚んだのに、どうして此処に残りたいの？言ってごらん？」
しゅんとした表情を向けたAの頬に手を添え、もう一度だけ問いかける。この子は言いたくない事がある時に必ず相手から視線を逸らす…だからそれをさせない為に手を添えれば、この子は逃げられないと悟りゆっくりと理由を話し始めた。聞けばこの学校で学ぶ事が楽しく、生徒達とも離れたくないという
「へぇ、そう」
『ダリ先生、お師匠様は…？レオナ先輩のお部屋に繋がってるって、さっき、ここに来たレオナ先輩が言ってたんですけど…』
「その先輩のお部屋の鏡を確認しに行ったって」
そっか、良かったとAが安堵し息を吐けば仮面の彼は「行きますよ」と声を掛ける。僕はAの目を塞ぎ、そのまま強く抱きしめた
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(^^) - てぇてぇ (3月30日 4時) (
レス) @page36 id: 4e37b35646 (このIDを非表示/違反報告)
風船ガム - 夜宵依さん» コメントありがとうございます！教師陣がかっこいいと言って頂けて嬉しいです…！是非ぜひ、ツイステの方も面白いので見てみてください！ (9月3日 23時) (レス) id: f0222be816 (このIDを非表示/違反報告)
風船ガム - ヴァターシさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けるととても嬉しいです！更新頑張ります (9月3日 23時) (レス) @page30 id: f0222be816 (このIDを非表示/違反報告)
夜宵依 - 教師陣かっこよすぎます……！！ツイステは見たこと無かったのですがこの作品をきっかけに見てみようかな、と思いました(*^^*) (8月24日 22時) (レス) @page30 id: 8ca662a052 (このIDを非表示/違反報告)
ヴァターシ - イフリート先生やダリ先生、オペラ先生がかっこよかったです。これからの更新頑張ってくださいね (8月7日 19時) (レス) @page30 id: 60d9cbf677 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風船ガム | 作成日時：2023年4月20日 22時
