悪魔教師のお気に入り ページ19
sideオペラ
見知らぬ世界の、見知らぬ床を蹴り走る。戻れるか戻れないか等と考えている暇などなかった。本当にこの世界がAが消えた世界なのだとして…本当に此処にあの子が居るのだとして……今、1番重要なのは、あの子が"誰と”居るかだ
(……1000歩譲って、カルエゴ君であってくれ)
先程の会話から聞き取れた黒い服を着た男。言い方からして彼等が知らない存在であり尚且つAと共に居る者……ということは十中八九、何故居るのかは分かりませんが悪魔学校の教師でしょう。理事長に勝手に連れて行かれて何度か教師達と会った事のあるあの子は……これまた何故かいたく気に入られ可愛がられていたのを思い出す。つまりは、だ……つまり、あの子が攫われたと分かった上で此処に居るのだとしたら、その教師が此処の者を許す筈がない
カルエゴ君ならば力ずくで止めても問題はないですが、それ以外の教師であるならどうしたらいいのか……色々と考えながら走り続け、私は漸くAの居る場所へと到着する。建物の外の、広い敷地…其処に居たのは地べたに膝を着く見知らぬ男2人と、Aを抱えた悪魔学校の教師が1人…額から角を生やし、尾の先は燃えている。私に気付いて此方を見たが、どうやらAを離す気はないらしい……名はなんだったか…確か、あぁそうだ……彼はイフリート・ジン・エイト
『…おししょう、さま？』
彼に抱かれたAも此方に気付き声を上げた。背中越しに見えるAの目元には泣いた痕跡があり、此方に伸ばされる手は痛々しい傷がある
『…お師匠様だ！』
「はい、お師匠様ですよ、A。何故こんな所に居るのか理由は後で聞きますからね」
兎に角今は…なるべく穏便にかつ速やかにAを連れ帰る事が最優先。だというのにあの教師はAを攫ったのは誰かと男2人に問いかけている
『お師匠様、あの……あのね、僕、攫われてないよ。学園長先生もクルーウェル先生も誰も悪くないし、あと此処すごい楽しくて……あ、でも……あの、えっと…先輩のこと…食べようとして傷付けちゃって…それでこの傷は僕が油断してたから』
「…だ、そうですが」
その言葉を聞き、私は彼へ声を投げる。Aが私に言ったのは私への説明というよりも…彼が話を聞いてくれないから。その意図を汲んで言うが、当の本人は聞く耳を持たない…というより、聞く余裕がないのでしょう
「…今は速く連れ帰る事が最優先ではないですか」
エイト「帰り方、分かりません」
であればと言葉を変えて言えば、まさかの返答が返された
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(^^) - てぇてぇ (3月30日 4時) (
レス) @page36 id: 4e37b35646 (このIDを非表示/違反報告)
風船ガム - 夜宵依さん» コメントありがとうございます！教師陣がかっこいいと言って頂けて嬉しいです…！是非ぜひ、ツイステの方も面白いので見てみてください！ (9月3日 23時) (レス) id: f0222be816 (このIDを非表示/違反報告)
風船ガム - ヴァターシさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けるととても嬉しいです！更新頑張ります (9月3日 23時) (レス) @page30 id: f0222be816 (このIDを非表示/違反報告)
夜宵依 - 教師陣かっこよすぎます……！！ツイステは見たこと無かったのですがこの作品をきっかけに見てみようかな、と思いました(*^^*) (8月24日 22時) (レス) @page30 id: 8ca662a052 (このIDを非表示/違反報告)
ヴァターシ - イフリート先生やダリ先生、オペラ先生がかっこよかったです。これからの更新頑張ってくださいね (8月7日 19時) (レス) @page30 id: 60d9cbf677 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風船ガム | 作成日時：2023年4月20日 22時
