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接遇 ページ5

長い間眠っていた気がする。
相変わらず、立方体の中みたいな空間だったが、一つだけ変わっていたところがあった。立方体の側面に、何か通り道ができていた。

立ち上がってそれをよく見ようとした。道はかなり細いが、縦に広い。背が高く、それでいて華奢な体付きをした者専用の通路、という感じだった。

覗いてみると、私から見た入り口側は明るいのだが、先の方は出口が見えないほど真っ暗だった。相当の長さがあるらしい。⋯⋯誰が、こんな通路を渡ってくるのか。

かつ、かつと足音が聞こえる。この通路からだ。革靴だろうか、気持ちの良い音。一体誰が来るのか。天国からのお迎えか、はたまた地獄への招待か。

しかし長い長い通路を渡ってきたのは天国の者でも地獄の者でもなく、赤い髪の青年だった。


「⋯⋯お初にお目にかかります、花鳥風月⋯⋯です。宜しく、お願い致します」

先程の赤い髪の青年と、黒髪を肩の辺りまで伸ばした女性がそこにはいた。黒髪の女性はまだ若く、学生のようにも見える。女性ーー少女と言ってもいいだろう。少女は目を輝かせて私を見ていた。

「花鳥先生⋯⋯やっと来てくださったのですね⋯⋯!」

花鳥先生。少女は私をその名で呼んだ。ということは、残念ながら私は生まれ変わったのではなく、まだ「花鳥風月」として生きなければならないらしい。

ーーまったく、残念だ。

「花鳥先生、なんて堅苦しい呼び方は止めていただけると幸いです。私のことは津島京夜と呼んでいただければ」

花鳥風月なんて名前を捨てたい。

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ラエル(プロフ) - 白樺派先生方をお願いします (2023年4月14日 15時) (レス) @page34 id: 2dd5f200d4 (このIDを非表示/違反報告)
奏星(プロフ) - はい!是非お願いします! (2017年11月12日 18時) (レス) id: e5211bd18f (このIDを非表示/違反報告)
有栖川白兎 - 奏星さん» 石川先生は次の話で登場させるつもりですが、北原先生も登場させたほうがよろしいですかね?彼も一応、明星には関係あるので…… (2017年11月12日 17時) (レス) id: 5116200095 (このIDを非表示/違反報告)
奏星(プロフ) - はい!ありがとうございます! (2017年11月12日 14時) (レス) id: e5211bd18f (このIDを非表示/違反報告)
有栖川白兎 - 奏星さん» 閲覧、コメントありがとうございます。明星の先生方とはいつか絡ませたいと思っていたのでちょうどよかったです。近いうちに書きますね (2017年11月12日 14時) (レス) id: 5116200095 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:有栖川白兎 | 作成日時:2017年11月3日 14時

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