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可愛い悪魔の子 3【リクエスト作品】 ページ8

sideアスモデウス


こんな筈ではなかった…!こんな、こんな予定ではなかった筈なのに…気付けばこのAという小さい悪魔に懐かれて…悪くないと思ってしまう自分が居た


「ね?A君は可愛いでしょアズ君」


「は、はい…然し入間様も可愛さでは負けていません!」


小一時間程連続して魔術を見せ続け、あの子の興味がクララの歌へと移った頃入間様が私の隣でニコニコと笑い仰った。確かに入間様が仰るように可愛い悪魔だ……断じて認めたくはないが!絆されてしまったのだから否定出来ない…

「オペラさんが話してくれたんだけどね、A君は先生達からも可愛がられてるんだって」

「悪魔学校の教師達からも……ですか」

「うん!オペラさんがいうには、天性の悪魔タラシだって」

「確かに…」

入間様とはまた違う魅力があの悪魔にはあった。対抗心や敵対心、警戒心等を抱いていた私だったが数分もかからずにそれ等全てを取り払われたのだ。なんというか…あの悪魔にそれ等は全く不必要で、入間様がよく口にする守ってあげたくなるという感情を抱かせられた。あの悪魔も弱くはない筈なのに…


「それからA君はアズ君のファンなんだよ。僕がいつもクララやアズ君の話をするから…其れを聞いてアズ君のことが大好きになったみたい。だから今日は2人がA君と仲良くなってくれたら良いなって思って」


「入間様の頼みならば仲良くもなりますとも!……と、言いたい所ですが……入間様のお頼みでなくても、仲良くはなれたと思います……たぶん」



あのクララもAという悪魔に対して保護欲の様な感情を抱いているのか、先程からあの子が笑う度に嬉しそうに笑っている。入間様も…仲間に入って遊んだり遠くから眺めたり、だがその顔は我々と共に居る時とはほんの少しだけ違う様な気がした




「……」


悪魔学校の教師達さえも絆す魅力を持つ悪魔…。入間様の大切な……私にとっても保護対象となりつつあるこの悪魔が行方知れずとなるのは、この日からわずか数ヶ月後の事であった










━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
リクエストが大変、物凄く、めちゃくちゃ遅れて申し訳ございませんでした……!!

……ご要望通りに……書けたでしょうか……:(´◦ω◦`):

限界をむかえた教師統括→←可愛い悪魔の子 2【リクエスト作品】



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風船ガム - くじらさん» 朝からの癒しになって良かったです!更新頑張ります! (9月6日 20時) (レス) id: f0222be816 (このIDを非表示/違反報告)
くじら(プロフ) - 朝っぱらから癒やされました。更新頑張ってください…! (9月6日 6時) (レス) @page12 id: 85541f6d4c (このIDを非表示/違反報告)
風船ガム - コウさん» ありがとうございます!これからも更新頑張ります (9月5日 9時) (レス) id: f0222be816 (このIDを非表示/違反報告)
風船ガム - 赤憑さん» コメントありがとうございます!そう言って頂けて良かったです…!ご希望に添えられていたら幸いです……是非これからもよろしくお願いします (9月5日 9時) (レス) id: f0222be816 (このIDを非表示/違反報告)
コウ(プロフ) - とても面白かったです!これからも頑張ってください! (9月5日 6時) (レス) @page9 id: e3e40485f7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:風船ガム | 作成日時:2023年4月29日 23時

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