チョロい教師たち ページ5
sideダリ
山のように積もり積もった残業に、皆は死屍累々。何故こうなっているのか……僕にも分からない。溜めたつもりは毛頭無いし、そもそも残業なんてあったとしてもこんな山のような量にはならない筈なんだよね…
……それがどうしてこうなったんだろう？……いや本当に…
「……エイト先生は戻って来ましたかー」
「「マダデース」」
天井を見上げながら声を投げれば、皆の声が返ってくる。彼が一服して来ますと出て行ってかれこれ30分は経ってる……あの悪魔の性格からして、まさか逃げ出した訳でもあるまい。では何故戻って来ないのか？と考えていればドアが開かれる
エイト「戻りましたー」
ツムル「おっそい!」
へらりと笑顔を浮かべ呑気に言った彼にツムル先生から文句が飛ぶが、エイト先生はそんな彼を宥めながら口を開いた
エイト「まぁまぁ、お土産持って来たので怒らないで」
「……お土産？」
ギィと椅子を揺らし彼へ視線を向ければ、エイト先生は部屋を見渡し……かと思えば自身の背後を振り返る
エイト「ここが先生達が居る場所だよ」
「？…」
なにを言っているのかと首を傾げ様子を伺っていれば、彼の後ろから小さな影がひょっこりと顔を覗かせた
『…あ……えっと……こ、こんばんは！』
彼の背後から現れた見知らぬ子供は…少し恥ずかしそうにしながらも元気な挨拶をして眩い笑顔を浮かべた。その笑顔に思わず皆の動きがピシッと固まり……エイト先生の顔にはニコニコと絶えず笑顔が浮かんでいる
『がんばってる、せんせぇたちに……さしいれ、もってきました！……えっと…いつも、おつかれさまです！』
そしてその子の横には何やら美味しそうな匂いを漂わせる箱が幾つもあって…………あぁうんなるほどつまりそういう…どういうこと？……うーん、疲れすぎて幻覚でも見てるのかな？差し入れ？小さな子が？というかこの子は誰？
エイト「会いたがってた先生達はこんなだけど、どう？」
『みんなかっこいー！』
「……ッスァ」
叱らないと……質問しないと……帰さないと……様々な思考を巡らせながら席を立ち上がった僕だけど、エイト先生の質問に答えた子悪魔の言葉に思わず変な声が出る。いやいやダメだ、教師統括がこんな真似……と思っていれば周りから一斉に机を開ける音がして、次の瞬間には、皆の手にそれぞれお菓子が握られていた
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風船ガム - くじらさん» 朝からの癒しになって良かったです！更新頑張ります！ (9月6日 20時) (
レス) id: f0222be816 (このIDを非表示/違反報告)
くじら(プロフ) - 朝っぱらから癒やされました。更新頑張ってください…！ (9月6日 6時) (レス) @page12 id: 85541f6d4c (このIDを非表示/違反報告)
風船ガム - コウさん» ありがとうございます！これからも更新頑張ります (9月5日 9時) (レス) id: f0222be816 (このIDを非表示/違反報告)
風船ガム - 赤憑さん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて良かったです…！ご希望に添えられていたら幸いです……是非これからもよろしくお願いします (9月5日 9時) (レス) id: f0222be816 (このIDを非表示/違反報告)
コウ(プロフ) - とても面白かったです！これからも頑張ってください！ (9月5日 6時) (レス) @page9 id: e3e40485f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風船ガム | 作成日時：2023年4月29日 23時
