ちょこっとif魔フィア【お試し】 ページ21
マフィア組織【バビル】。幼き頃、ひょんなことから首領サリバンの孫となり14歳にして若頭に就任したイルマという少年には、オペラという護衛の他にもう1人小さな護衛が存在している
『あっ、ボス！』
「…A君っ…」
ニコッと無邪気な笑顔を浮かべた少年に、イルマは自身の顔を両手で覆い俯いた。背格好がイルマの胸の辺りまでしか無いに関わらず、他の
「その人は何をやったの…！」
『うちの金をくすねてたので、絞めました』
年相応に笑顔を浮かべていたAだが、その傍らには自分よりもふた周り程大きな男が血を流し倒れていた。イルマの問い掛けにあっけらかんと答えたAに、別の声が賞賛する
「良くやった。上出来です」
『( +,,ÒㅅÓ,,)=３ﾌﾝｽ！』
「最近金が合わねえって煩かったあのヤニくせぇカルエゴくんに突き付けてやれ」
ポケットに手を入れながら歩み寄ったもう1人の護衛、オペラは得意げに胸を張るAの頭を雑に撫でる。その様子を見ていたイルマは苦笑を零し、Aの傍へ足を進めた
「カルエゴ先生に報告するなら、僕も行くよ。A君はカルエゴ先生のことちょっと苦手でしょ？」
『ありがとうございますボス！…だってあの人、やにくせぇ』
「オペラと同じ事言って…」
「事実ですので」
『ですので！』
ケロッと答えるオペラに続きAもまた真似て答え、さながら兄弟のような親子のような二人の様子を見つめイルマは笑顔を浮かべる。この2人がただの同僚では無いと彼は良く知っていた
「で、どうやった？」
『声かけたら屈んでくれたから頭つかんで膝で顔けったあとに、はなれたからもう1発殴って、そしたら殴り返してきたからその腕掴んで投げたあとに、股ふんだ』
「次からは一発蹴り上げるだけでいい」
『はぁい……むぅ…無傷なのに』
自身の血に塗れた服を捲りながら話すオペラの言葉にAは不服そうに頷き、彼の髪を触り遊んでいる。そんな2人にイルマは笑顔を浮かべたままその両手を差し出した
「さ、A君もオペラも、一緒に行こう」
『はい！！』
「…了解」
会いに行く相手が相手…一瞬面倒くさそうに眉を顰めたオペラだが、嬉しそうに笑顔を浮かべるAの姿を見て彼と共にイルマの後を追った
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風船ガム - くじらさん» 朝からの癒しになって良かったです！更新頑張ります！ (9月6日 20時) (
レス) id: f0222be816 (このIDを非表示/違反報告)
くじら(プロフ) - 朝っぱらから癒やされました。更新頑張ってください…！ (9月6日 6時) (レス) @page12 id: 85541f6d4c (このIDを非表示/違反報告)
風船ガム - コウさん» ありがとうございます！これからも更新頑張ります (9月5日 9時) (レス) id: f0222be816 (このIDを非表示/違反報告)
風船ガム - 赤憑さん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて良かったです…！ご希望に添えられていたら幸いです……是非これからもよろしくお願いします (9月5日 9時) (レス) id: f0222be816 (このIDを非表示/違反報告)
コウ(プロフ) - とても面白かったです！これからも頑張ってください！ (9月5日 6時) (レス) @page9 id: e3e40485f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風船ガム | 作成日時：2023年4月29日 23時
