内緒のおでかけ ページ3
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谷底で泣き続けるAを1人の悪魔が抱き上げた。流石に無理だと悟ったオペラが助けに行くより遥かに早く…小さな身体を抱き上げ、崖上へと飛び上がる
サリバン「オーペーラー……まだA君に鍛錬は早いって言ったのに！」
「今助けに行こうとしたんですが…」
サリバン「遅いよ！この子すっごい泣いてたんだよ！」
「泣けば全て解決する訳ではありません………Aに怪我は？何処も怪我をしてませんか？…A、おいで」
自身の仕える主人であるサリバンと1つ2つ言葉を交わしたオペラは彼に抱えられたAに向け手を広げる。どれほどの事をされようと、少年にとってこの悪魔は親も同然。オペラが手を広げれば直ぐに其方に手を伸ばし、その胸に飛び込んだ
『こわかったぁ…』
サリバン「全くもう…オペラはすぐ無茶させるんだから！」
「…やりすぎたと反省してます」
泣き続けるAの背を撫でながらオペラは反省する。サリバンもまたそれ以上は何も言わず、彼等はそのまま帰路へと着いた。夕食を終え、雑務を終えたオペラが部屋に戻る頃には既にAは眠りについている。穏やかな寝息をたてるAの髪を優しく撫で、悪魔は一言…謝罪を述べた
その後
まだ陽も登らぬいつもより早い時間に起きた小さな悪魔は隣で寝ているオペラを起こさぬ様にベッドを抜け出した。そーっとドアを開けたAはパタパタと小さな足音を鳴らしながら城の中を走り続ける。大きなドアを力いっぱい押し開ければ、そこは星の輝く夜の魔界
『わぁっ…！』
基本的に夜は眠り明るい時間に活動しているAにとって、夜はまるで未知の世界。大きな瞳には見慣れた景色も何処か変わって映っていた。胸の奥に湧き上がる高揚感を抑え切れず、素足のままに駆け出そうとすれば「こーら」と優しく肩を掴まれる
サリバン「どこ行くのかな、小悪魔くん」
『おそと！』
サリバン「んーー、すっごい笑顔！これは止められないねぇ」
ニコニコと笑ったAを抱き上げ、男はシィと人差し指を口元に当てる
サリバン「それじゃあ内緒のおでかけでもしようか」
『おでかけ…！』
この子が抜け出した事にも気付けない程に寝入ってしまっているということは、オペラは余程疲れているのだろう…そう考えたサリバンは体力の有り余るAに1つの提案を持ち掛ける
サリバン「遠くない未来にA君が通う学校に…突撃訪問〜」
真夜中に突撃されてはたまったものではないが、幸か不幸か悪魔学校の教師達はこの日夜遅くまで残業を行っている真っ最中であった
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風船ガム - くじらさん» 朝からの癒しになって良かったです！更新頑張ります！ (9月6日 20時) (
レス) id: f0222be816 (このIDを非表示/違反報告)
くじら(プロフ) - 朝っぱらから癒やされました。更新頑張ってください…！ (9月6日 6時) (レス) @page12 id: 85541f6d4c (このIDを非表示/違反報告)
風船ガム - コウさん» ありがとうございます！これからも更新頑張ります (9月5日 9時) (レス) id: f0222be816 (このIDを非表示/違反報告)
風船ガム - 赤憑さん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて良かったです…！ご希望に添えられていたら幸いです……是非これからもよろしくお願いします (9月5日 9時) (レス) id: f0222be816 (このIDを非表示/違反報告)
コウ(プロフ) - とても面白かったです！これからも頑張ってください！ (9月5日 6時) (レス) @page9 id: e3e40485f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風船ガム | 作成日時：2023年4月29日 23時
