召喚2 ページ20
sideダリ
邸宅に足を踏み入れた途端、足元に現れた魔法陣により僕らは気付けば全く別の場所に立っていた。何かの罠か……はたまた誰かの魔術か、様々な可能性を考慮して思考を巡らせていた矢先、エイト先生が幽霊でもみたかのように口を開いた
「……A君…？」
「え？」
まさかそんな筈と目を向けようとした瞬間、部屋中に響き渡る幼い泣き声。聞き間違える筈がない、聞き間違えようのないその声に僕はほぼ反射的にエイト先生や他の先生を押し退け、その小さな身体を抱き締めていた
「A君…ごめん、ごめんね。遅くなってごめんね」
『うぁぁあん！』
「…よかっ……っ生きてて、良かった」
無事、とは言えないけれど抱きしめた身体に温もりはある。幽霊でも幻でもない…本物だ、ちゃんと此処に、この手の中にこの子は居る
「…僕が約束を忘れていたばっかりにこんな事に…」
『せ、んせ…せんせ、おうち、お、ちっ…えりた…！』
「うん、お家に帰ろうね…先生達と一緒に帰ろう」
しゃくりあげながら必死に言葉を紡ぐA君の背を撫でながら相槌を打つ。視線を少しずらせば手首には鎖付きの手枷…これはこの子では壊せないだろう。顔も赤く腫れ上がっている、泣いた痕とは別のこれは殴られた痕か…身体のあちこちにも真新しい痣がある。帰ったら専門医に見せないといけないな……等と考えていれば、部屋のドアがバァンと大きな音をたてて開かれた。A君を隠す様に抱き締めながら其方へ視線を向ければ、そこには血走った目をしている一人の男の姿
「なんだお前等は！！一体何処から入りやがっ━━━━━━」
怒声を上げながら此方へ歩いて来ようとした男だが、部屋に足を踏み入れた瞬間、入口近くに立って居たイチョウ先生に思い切り殴り倒される。起き上がる事が出来ない様にエイト先生がイフリートで押さえ付け、その間にA君を繋いでいた鎖を外した他の先生達がその鎖で男の身体を縛り上げた
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風船ガム - くじらさん» 朝からの癒しになって良かったです！更新頑張ります！ (9月6日 20時) (
レス) id: f0222be816 (このIDを非表示/違反報告)
くじら(プロフ) - 朝っぱらから癒やされました。更新頑張ってください…！ (9月6日 6時) (レス) @page12 id: 85541f6d4c (このIDを非表示/違反報告)
風船ガム - コウさん» ありがとうございます！これからも更新頑張ります (9月5日 9時) (レス) id: f0222be816 (このIDを非表示/違反報告)
風船ガム - 赤憑さん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて良かったです…！ご希望に添えられていたら幸いです……是非これからもよろしくお願いします (9月5日 9時) (レス) id: f0222be816 (このIDを非表示/違反報告)
コウ(プロフ) - とても面白かったです！これからも頑張ってください！ (9月5日 6時) (レス) @page9 id: e3e40485f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風船ガム | 作成日時：2023年4月29日 23時
