魔性の子 ページ14
sideツムル
「…なるほど」
確認したのは興味本位。A君は確かに可愛らしい、他者を惹き付ける何かがある……それが家系能力なのかどうなのか気になった事がきっかけだ
『もーやぁだ！……つかれた…おいかけてこないでー！』
ダリ「ごめんごめん。疲れたね……いやぁ先生も疲れちゃったよ」
マルバス「なら次は休憩がてら拷問学について少しだけ」
エイト「えﾞっ……いやそれは…」
ただの幼い子悪魔が、どうしてこんなに俺達を惹き付けるのか、初対面も同然なのに何故こうもすぐ会いに来てしまうほどこの子の事を考えてしまうのか…この子の血筋がそうさせるんだ。そして恐らく、他の教員達も其れに気付いた上でこの子と親密であろうとしている
『ごーもん………あっ！ぼくしってるよ。つかまえて、うごけないよーにして、つめとって、そしたらはをすこしとるの。おしゃべりできなくならないてーどに……んとね、んと……そしたら、みずにぶくぶくさせて、そのままでんきびりびりさせるんだよ』
マルバス「…！……そうだね、そう！……でもそれはちょっと生易しいかな、例えば」
A君が拷問について口にしたその瞬間、マルバス先生が反応するのは分かるけれど……ダリ先生とエイト先生の表情が変わったのを俺は見逃さなかった
「えっと…………A君！…拷問より…ほら、あー…他の魔術の事についてもお勉強してる？」
『うん！おべんきょーしてる！……でも、あのね！あのね、おししょーさまと、とぶれんしゅーしてるんだー…せんせーみててね、ぼくもうはねだせるよ！』
そう言って意気揚々と翼を広げるA君は褒めて褒めてと俺の方に駆け寄って来たので褒めてあげればそれはもう嬉しそうに笑って俺の手をその小さな手で握って来た
『…いいこいいこって、なでなでしてー？』
「うぐっ…」
…血筋云々とか関係なくこの子は魔性なんじゃないだろうか。そんな、そんな…上目遣いで首を傾げてお願いするのは……コレはずるいだろ！そんな事されたら断れる訳が無い。これは不可抗力と言い聞かせ頭を撫でてあげたらA君はニコーっと笑顔を浮かべ、かと思えばそのまま飛ぶ練習を始めた
ダリ「…ふぅん……」
「……」
真っ先に護身術を身に付けた方がいいと思う
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風船ガム - くじらさん» 朝からの癒しになって良かったです！更新頑張ります！ (9月6日 20時) (
レス) id: f0222be816 (このIDを非表示/違反報告)
くじら(プロフ) - 朝っぱらから癒やされました。更新頑張ってください…！ (9月6日 6時) (レス) @page12 id: 85541f6d4c (このIDを非表示/違反報告)
風船ガム - コウさん» ありがとうございます！これからも更新頑張ります (9月5日 9時) (レス) id: f0222be816 (このIDを非表示/違反報告)
風船ガム - 赤憑さん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて良かったです…！ご希望に添えられていたら幸いです……是非これからもよろしくお願いします (9月5日 9時) (レス) id: f0222be816 (このIDを非表示/違反報告)
コウ(プロフ) - とても面白かったです！これからも頑張ってください！ (9月5日 6時) (レス) @page9 id: e3e40485f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風船ガム | 作成日時：2023年4月29日 23時
