悪魔の子を溺愛しているお客様 ページ13
sideオペラ
昨夜遅くまで起きていたAは次の日の昼過ぎに目を覚ます。流石に昼には起こさなければと部屋に行った際に、ベッドの上で目をあけたままボーッとしていた
「…A…?起きたらおはようございます、でしょう?」
『……はぁよ…ございます』
「はい、おはようございます。今日はAにお手伝いはありませんよ」
『…おししょーさまの、おてつだいします』
「お師匠様のお手伝いはないんですよ。顔を洗って、身支度を整えなさい……Aは1人で出来ますか?」
『できる!』
眠たそうに目を擦るAの手を離しながら言えば、パッと顔を明るくし元気よく返事をする。先程までの眠気は一体どこに飛んだのでしょうね…できるできるとはしゃぐAをベッドから降ろしドアを開けてやれば脱兎の如く洗面所へと向かった
……とはいえ心配なものは心配なので、洗面所へと後をついて行けば、案の定手が届かずに背伸びの姿勢のままプルプルと硬直しているAの姿がそこにある
『……とどかなぃい』
「はいはい…だと思いました。そういう時は踏み台を使いなさいと言っているでしょう?踏み台は何処にあるか分かりますか?」
『ないもん』
「真横にありますよ……はぁ…まぁ良いでしょう。支度が終わったらAにお客様が待ってます。おもてなし出来ますか?」
『おきゃくさま!……
私の言葉に元気よく言ったものの、結局顔を洗うことから歯磨き、寝癖を整える事に至るまで私が手伝うこととなった。服を着替え終えたAの背をポンと軽く叩けば、またもや勢い良く走って行く。まぁ…お客様とは言っても昨夜会ったばかりの悪魔ですし、私は私でやる事をしましょう
『きゃぁあぁぁぁ!!!』
ダリ「ほーら魔獣が追いかけて来るぞ〜!」
「……」
ものの数分後、庭先で楽しそうな悲鳴をあげながら逃げるAとお客様の姿が目に入る…………あの悪魔、教師統括だった筈なんですが…良いんでしょうか…
エイト「やっぱり居た!!」
ツムル「抜け駆けはずるいって!」
……なんて考えていたら、お客様が増えました
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風船ガム - くじらさん» 朝からの癒しになって良かったです!更新頑張ります! (9月6日 20時) (レス) id: f0222be816 (このIDを非表示/違反報告)
くじら(プロフ) - 朝っぱらから癒やされました。更新頑張ってください…! (9月6日 6時) (レス) @page12 id: 85541f6d4c (このIDを非表示/違反報告)
風船ガム - コウさん» ありがとうございます!これからも更新頑張ります (9月5日 9時) (レス) id: f0222be816 (このIDを非表示/違反報告)
風船ガム - 赤憑さん» コメントありがとうございます!そう言って頂けて良かったです…!ご希望に添えられていたら幸いです……是非これからもよろしくお願いします (9月5日 9時) (レス) id: f0222be816 (このIDを非表示/違反報告)
コウ(プロフ) - とても面白かったです!これからも頑張ってください! (9月5日 6時) (レス) @page9 id: e3e40485f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:風船ガム | 作成日時:2023年4月29日 23時