愛し可愛い悪魔の子

小さな小さな悪魔の子 ページ1

sideオペラ


最初で最後のワガママを言った。育て方なんて分からないのに捨てられていた赤ん坊を拾ってしまった。何故か放っておけなくて、サリバン様に頼み込み…Aと名付け育てることになった。最初は赤ん坊らしく泣いてばかりだったAも……今年で4年。大体の事は出来るように仕込んだ


『おししょーさま！おはよーございます！』


「はい、おはようございます。よく早起き出来ましたね」


『ぼくもサリバンさまのごはんごよういします！』


張り切るAの髪を整え、先ずは身支度を整える様に言う。すればあの子は意気揚々と走り出し洗面所へと向かった



お師匠様と呼ばせるのにも理由はある



私はあの子の親では無い。いつか、もし本当の両親が現れた際に速やかにあの子を引き渡せる様に敢えて親とは認識させない





『あー！おししょうさま！！てがとどかない！』





「……はい、今行きます」






まぁ…まだまだ出来ない事はあるけれど、これから教えていけばいい。魔界で生きていけるよう…何時か本当の親が現れるその時まで



















┈┈これは理事長が人間の子供を孫として迎え入れ、Aが見知らぬ世界へと姿を眩ませる迄の数年間の物語

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