Hurry up! -Daiki.A- (ページ35)

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＊Ep.35 ページ35

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大「久しぶり、伊野ちゃん。」

慧「おー、大ちゃんじゃないですかー。」

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3日ぶりの学校だった。

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空は素晴らしいほどの快晴で、太陽が眩しいくらい――――…

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慧「あれ、今日は黒いスーツじゃないんですか?」

大「今日は、じゃなくていつも学校いるときは普通の制服でしょ。」

慧「そうだったっけ?」

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伊野ちゃんの適当ぶりは時間がたっても健在。

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大「そういえば、伊野ちゃん…ありがとうね。」

慧「何が?」

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大「聞いたよ。誰かが涼介が浮気してる写真と、

執事の主任が涼介から金貰って…俺を解任させた証拠写真を

送りつけてきたって。」

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慧「で、何でそれが俺?俺、面倒なことしないよ。」

大「伊野ちゃんって、本当頭いいんだね。」

慧「だから、俺じゃないって!」

大「照れるなよー。」

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伊野ちゃんって、本当分かりやすい。

まぁ…薮君が絶対、伊野尾だって言ってたんだけどね。

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薮君も色々動いてくれたみたいで、

俺もAの家に戻ることができたし…

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しかも、Aのお父さんである社長にAとの交際

認めてもらえたし…

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慧「で、お嬢様とはどうなわけ?」

大「どうって…?」

慧「そっちこそ照れなくていいんだぞ?

一生のお家であんなことや、こーんなこと…」

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大「なっ…俺は今でも普通に…///」

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慧「あ、大ちゃん。お迎えきた。」

大「えっ…?あ…」

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振り返ると、屋上のドアの前に笑顔のA。

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大「どうかしたの?」

あ「えっ…あ!伊野尾さん、こんにちは。」

慧「こんにちは。」

大「いいよ、あいさつしなくても。」

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慧「嫉妬してるの?」

大「なわけないだろ。」

慧「強がっちゃってー。大丈夫だよ、俺は薮一筋だから。」

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大「それ…全然大丈夫じゃないから。」

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