Hurry up! -Daiki.A- (ページ33)

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＊Ep.33 ページ33

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朝起きると、俺の腕の中にすやすやと眠るAがいた。

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本当は学校に行かなければならない日。

だけど――――…行く気なんてさらさらない。

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あ「ん―…大貴?」

大「おはよ、A。」

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まだ寝ぼけながら俺の名前を呼ぶA。

幸せだった。

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やっと、Aが自分のモノになったから。

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あ「あ、学校――――…！」

大「いいじゃん、今日くらい。」

あ「でも――――…」

大「俺と一緒にいたくないの?」

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Aはそういうと黙り込み、

俺にギュッとしがみつく。

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あ「怖いの――――…涼介、本当に怖くて…

大貴も私も潰すって――――…

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瞳が本気だった。もしかしたら今も…

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大貴がいなくなったら私…」

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俺はAを自分の方へとぐっと引き寄せ、

強く抱きしめた。

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大「大丈夫…俺はここにいる。

朝も昼も夜でも――――…Aを一人にしない。

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ずっと傍にいるって約束する。」

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あ「本当に?」

大「本当に。Aが俺から離れていかない限りは…」

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あ「そんなこと…ありえないよ。」

大「じゃぁ…俺らがもう離れることはないってこと?」

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あ「うん、そうだよ。大貴と私はずっと一緒。」

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大「約束だからな。」

あ「うん、約束。」

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そう言って、指切りをした時…

俺の家に訪問者を知らせる音が鳴り響いた。

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あ「涼介だったら――――…」

大「大丈夫だよ。」

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Aは俺が守るから。

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