黒の魔法使いの継承者 ２

番外編 双子の受難４ ページ23

屋敷中の廊下の掃除が終わり
大の字で仰向けになる双子


フレ「終わっだ〜。しんど〜」


ジョ「ママ、毎日こんなのこなしてんだな。ちょっと尊敬しちまう」



ゼス「ふつうの方であれば、屋敷中の廊下を掃除するのに１日を費やすというのに、さすがですお二方」





フレ「あったぼうよ！こちとらホグワーツ悪戯兄弟で知れたフレッドとジョージですぜ？」


ジョ「こんなことでへこたれる俺らじゃねえっすよ！」



ゼス「それではお次は庭の草むしりをお願いします」


双子は胸を張りながら


フレジョ「「どーんと任せなさい！！」」







そしてまた後悔する

魔法界の王家といわれるベリアル家の庭が家の庭と同じわけがない

二人の前に広がる庭は
ホグワーツのクィディッチのコート約２面分


その光景にがっくりと膝から崩れる二人



フレ「くっそぉ・・・・・・侮ってた・・・・・・まさかこんな広いとは・・・・・・」


ジョ「・・・・・・こんなでけぇ庭の草を全部むしるなんて・・・・・・」


絶望的なまでに広がる広大な庭の草むしり




「「やってやろうじゃねぇか」」



それが二人の心を焚き付けた


地道に鎌で刈っているはずなのに尋常じゃないスピードで刈り上げていく二人

その光景にゼストは「この二人、使用人としてスカウトしようか」と考えていた


しかし、半分をきったあたりで腰に疲労が蓄積され始める



ジョ「かぁー！！やっぱ、ずっと屈んでると辛いわー」


フレ「腰を屈まず、楽に草を刈れる魔法とかねぇのかなー」





フレジョ「「あっ」」





「「ディフィンド！！」」



呪文によって草がどんどん切り刻まれていく
これにより双子の作業スピードは格段に早くなり、１２：００ちょうどに草刈りが終了した



ゼス「お二人ともお疲れさまでした。ご昼食はこちらにございます。
午後のお仕事は１３：００からにございます。
それまで、ごゆっくりお休みください」


バタンとドアが閉まると二人はへなへなと床に座る


フレ「キッッッツ！！」

ジョ「一日中こんなハードなのかよー」



ぐぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ〜〜〜〜


静寂とした部屋に響く
二人はチラッと用意された昼食をみる

そして弾かれたようにテーブルの昼食を一心不乱に食らいつく


腹が膨れた頃には既に１３：００だった

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