黒の魔法使いの継承者

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多くの生徒が家に帰省する日


Aはハーマイオニーと共にトランクを引きずりながら廊下を歩いていた


ハーマイオニーがあっと声をあげ、大広間を見た

グリフィンドールのテーブルでハリーとロンがチェスをしていた


ハリ「ナイトをE5『ハリー、それだとクイーンに取られるよ』


ロン「あぁ！A言うなよー」


ハーマイオニーがなにこれとロンに聞いた


ロン「魔法使いのチェスだよ。帰る用意した？」


『ロンは帰らないの？』


ロン「予定が変わったんだ。ママとパパがルーマニアに行くって！」


ロンがルーマニアで働くロンの兄弟の話をした

ロンのお兄さんの一人がドラゴンの研究をしていることに感心した


ハー「じゃあ、ハリーを手伝ってあげて。ハリーは図書館に行ってニコラス・フラメルのことを調べるって」


ロンが悲鳴をあげるように「もう百回も調べたじゃないか！」と言う


ハーマイオニーはAに聞こえない声で「閲覧禁止の棚まだでしょ？」とハリーとロンに言った


Aに聞こえないと思っているのだろうが、普通に聞こえている

Aは釘を刺すように


『閲覧禁止の戸棚はダメだよ』


３人は肩をビクッと反応しながらゆっくりAに顔を向けた

３人はぎこちなく笑っていた


ハリ「嫌だなぁ、そこまでするわけないじゃないか」


ロン「さすがに僕らそこまでしないよー」


ハー「そ、そうよ。ちょっとした冗談で言ってみただけよ」


３人は「あはははは・・・」と笑うが、Aはニコリと笑う




『入学早々夜中に出歩いて、退学しかけたのはどちらさんでしたっけ？』




Aに痛いところをつかれ、３人はついに沈黙する


『おっと、そろそろ時間だ。ハーマイオニー行こう』


ハー「あっ、うん。それじゃよいクリスマスをね」


『それじゃ、また年明けに会おうね。プレゼント贈るから』


ロンとハリーは「またね」と言い、A達を見送った


汽車に乗り込むと空いているコンパーメントにハーマイオニーとともに入った


しばらく時間がたつとハーマイオニーが恐る恐る聞いた


ハー「ねぇ、A。

Aはニコラス・フラメルって知らない？」


Aは読んでいた本から顔をあげると、ハーマイオニーを見た



『ニコラス・フラメルといえば、"賢者の石"をうみだした偉大な錬金術師じゃないか』

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