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宙太郎―…君の声 ページ8

「・・・はぁ」



後ろからついてくる宙太郎に向けて溜息を吐く。

それでも気にしないのが宙太郎



「もう一回もう一回!!!」



跳ねながら頼みごとする元気があるらしい。

いやぁその元気の良さ見習いたいもんだね



「何回呼べばいいのよ」


「A姉の声が大好きなんす!!全部全部好きっすけど、特に声が好きっす!!!」


「・・・ちゅーたろ」


「A姉ええっ!!!」



先程からの頼み事は名前を呼ぶこと。

かれこれ十回は呼んでいる気もする

それでも呼んでしまうのは、喜んで笑顔を見せる宙太郎が可愛いからである

最初は頑張って断るんだけどなぁ・・・。




「もういい加減にしようね」


「えー・・・」


「私もやりたいことあるから」




そう言って前を向くと隣を歩きながら宙太郎がついてきた。

途中まで一緒なだけかも、そう思ってあちこち道をまがってみる

・・・だがどこまで行ってもついてきて、しかも



「・・・(キラキラ」


「ぅっ・・・」



此方を綺麗な目で見つめてくる。

もうなんなのこの子。

色んな意味でそう思い、その場しゃがむ



「ち、宙太郎」


「なんすか!?」



名前を呼ばれたことで輝いていた目が一層輝いた。

私は言いにくいと思いながら口を開くと

宙太郎は私にハグ。



「・・・!?」


「A姉から言ってくれたッす!!!」



少し照れているように頬を赤く染めながら抱きしめる力を強くする。

・・・ああ、なんかズルいな。

結構恥ずかしいんだけど、これも。










「もう一回・・・」


「ホントいい加減にしようか」


「あい」

白子―…毎朝目覚めは最高。→←〃



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crrrr - 何度も読ませて頂いておりましたが、数年経ってまた読みたくなりまた読ませて頂いています。大好きです! (2022年7月10日 2時) (レス) @page1 id: 960a6975c5 (このIDを非表示/違反報告)
RINN - 次は激ピンクの作品が読みたいです! (2018年10月7日 7時) (レス) id: b532f9f747 (このIDを非表示/違反報告)
にょんすけ - いえいえ〜、全然大丈夫ですよ!むしろよかったです^_^ニヤニヤしながら読んでましたwwリクエスト答えてくれてありがとうございました! (2014年11月9日 23時) (レス) id: 91ca37a4af (このIDを非表示/違反報告)
不雲綺(プロフ) - にょんすけさん» 作成させていただきましたが、なんか甘やかしているって感じが出てないかもしれません…!すいません (2014年11月9日 21時) (レス) id: 30ec80f3f5 (このIDを非表示/違反報告)
不雲綺(プロフ) - にょんすけさん» いえいえ、こちらこそすいません。了解です!書かせていただきます! (2014年11月9日 14時) (レス) id: 30ec80f3f5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:不雲綺 | 作成日時:2014年7月31日 10時

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