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空丸―…唐突な君((ソラ様リク) ページ37

「空丸・・・あのお店見に行きたいんだけどいいかな」


「ああ、別にいいぞ」



デート中


私が指さしたのは、櫛とか簪とか売っているお店。


正直、昨日とかに来て、今日髪を飾ってデートに来たかったのになぁと思う。



「・・・こんなのどうかなぁ」



お店入ってすぐ傍にあったモノを持って空丸に近寄る。


手にあるのは赤い簪に黄色の花が飾ってあるモノ。



「俺にはどれがいいとか分かんねえけど・・・」



ぽりぽりと頬をかくと、何かを持ってきた


そして優しく私の髪に触れた



「個人的には、これがお前に似合うと思う。色合いとか柄とか」



私の髪に触れた手には、赤色にうすピンクの桜が描かれた櫛があった。



「ほら、似合う」



少し照れるなぁと、俯くと


空丸は何か言いたそうに口をもごもごさせた



「そ、空丸・・・?」



俯きながらも、空丸の顔を覗くようにしてみる


すると髪に触れていた手が離れる



「ど、どうした・・・?」


「い、いや、その」



徐々に赤くなっていく空丸。


それが少し面白くって、一歩だけまた近づいた


なんて、調子に乗った瞬間



がしっと肩を掴まれた


そして目を合わせると



「・・・おっ、お前が、よ、予想以上にかわいかった、から・・・ッ」



それだけでも十分照れた。


嬉しかった。


・・・けど、もっと照れるようなことを空丸はする。



「ご、ごめん」



何で謝るのだろう


そう思った瞬間


顔が近づき、ちゅ、と軽くリップ音がした


幸い、お店には私たちしかおらず、お店の人も奥の方にいた。


この空気、なんだかすごいドキドキする。



「A、悪い。もう一回名前呼んで」



唇が離れると、空丸は私の手を自分の頬に添えて言った。


優しくって、でも困ったような笑顔


私はドキドキしながらその要求をのむ



「・・・え、あっ・・・そ、空丸・・・」


「―――」



名前を呼ぶと、今度は私の後頭部に手を添えて


もう一度、ちゅ、とリップ音を鳴らした



「ありがとう、なんかちょっと落ち着いた」



何にもしてないけど・・・。


なんて言葉が出てくるはずもなく


顔を真っ赤にして



「う、うん」



そう返事しかできなかった。

またまた宣伝失礼します→←白子―…お祭りデート((くみにゃん様リク)



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crrrr - 何度も読ませて頂いておりましたが、数年経ってまた読みたくなりまた読ませて頂いています。大好きです! (2022年7月10日 2時) (レス) @page1 id: 960a6975c5 (このIDを非表示/違反報告)
RINN - 次は激ピンクの作品が読みたいです! (2018年10月7日 7時) (レス) id: b532f9f747 (このIDを非表示/違反報告)
にょんすけ - いえいえ〜、全然大丈夫ですよ!むしろよかったです^_^ニヤニヤしながら読んでましたwwリクエスト答えてくれてありがとうございました! (2014年11月9日 23時) (レス) id: 91ca37a4af (このIDを非表示/違反報告)
不雲綺(プロフ) - にょんすけさん» 作成させていただきましたが、なんか甘やかしているって感じが出てないかもしれません…!すいません (2014年11月9日 21時) (レス) id: 30ec80f3f5 (このIDを非表示/違反報告)
不雲綺(プロフ) - にょんすけさん» いえいえ、こちらこそすいません。了解です!書かせていただきます! (2014年11月9日 14時) (レス) id: 30ec80f3f5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:不雲綺 | 作成日時:2014年7月31日 10時

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