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嘉神―…言葉だけは上から ページ30

「いつまで着いてくるんじゃ」


「さーあ?」



ニコニコと嘉神・・・さんの後ろをついて歩く。


邪魔扱いされているが、別に気にしない。



「なんで僕に引っ付きよるんじゃ、つまらんじゃろう」


「・・・」


「そねぇな目で見る理由」



じー、と嘉神さんを見ると


何を思ったのか・・・というかそりゃ変な目で見てりゃあ問われますよね。



「・・・だって」



何とか笑いをこらえるが、どうしても顔がニヤける


口じゃあなんか色々言ってるけど



「息上がってる」



と、数歩後の嘉神さんに伝える。


何時の間に追い越しちゃったんだろうねぇー。



「・・・ッしろしい!!!」


「休憩する?」



もう駄目だ、とケラケラと笑う。


すると嘉神さんはぐぅ、と悔しそうに歯を食いしばった。



「しろしい言うとるじゃろ。僕は一回休憩するっちゃ」


「じゃあ自分も」


「・・・」



うっわー、凄い睨みつけられたぁ


でもまぁいいか、先程同様、気にしないでおこう


また、ニコニコと嘉神さんの後ろを歩いていく



「休憩、するのにまだ歩くの?」


「勝手についてきちょるのに文句いいよるんか」


「いいえー?」



返事をすると同時に、嘉神さんの足が速くなった


こりゃ相当嫌われてるな。


・・・ちょっとショック。思わず立ち止まる。



「・・おい」


「・・・はい?」



一人勝手に笑みを浮かべて傷ついていると、数歩先にいた嘉神さんが私を呼んだ


聞き返すと、嘉神さんは



「飯にするっちゃ、早ぅ来い。・・・それとも君は飯いらんかいね」



照れくさそうにそう言った。


また、にやけるのが分かる。



「い、いる・・・!!」


「その代り、自分の分は自分で取るんじゃ」


「勿論!」



走って嘉神さんの隣に立つと、嘉神さんはそっぽを向いた



「君は、本当におかしな奴じゃのぅ

僕と一緒におって何が楽しいんじゃ」



そこまで言うと、もう一度こっちを見た



「まぁ、暇しちょる時間もある。

そん時なら、相手してやってもええじゃろ」



・・・こっちは見たけど、私を直視している時間は数秒だった。



「・・・照れてんの?」


「しろしい」

白子―…風魔のおうじさま。((くみにゃん様リク)→←宣伝失礼します



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crrrr - 何度も読ませて頂いておりましたが、数年経ってまた読みたくなりまた読ませて頂いています。大好きです! (2022年7月10日 2時) (レス) @page1 id: 960a6975c5 (このIDを非表示/違反報告)
RINN - 次は激ピンクの作品が読みたいです! (2018年10月7日 7時) (レス) id: b532f9f747 (このIDを非表示/違反報告)
にょんすけ - いえいえ〜、全然大丈夫ですよ!むしろよかったです^_^ニヤニヤしながら読んでましたwwリクエスト答えてくれてありがとうございました! (2014年11月9日 23時) (レス) id: 91ca37a4af (このIDを非表示/違反報告)
不雲綺(プロフ) - にょんすけさん» 作成させていただきましたが、なんか甘やかしているって感じが出てないかもしれません…!すいません (2014年11月9日 21時) (レス) id: 30ec80f3f5 (このIDを非表示/違反報告)
不雲綺(プロフ) - にょんすけさん» いえいえ、こちらこそすいません。了解です!書かせていただきます! (2014年11月9日 14時) (レス) id: 30ec80f3f5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:不雲綺 | 作成日時:2014年7月31日 10時

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