い _ V ページ5
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「終わった？」
「…あァ」
機体がゆっくりと降下していく中、中原は自分のすべき事を終わらせた。
「羊の王さんも大変だねぇ」
Aが皮肉のように云っても先刻のように中原は反論してこなかった。
「中原く、」
「なあ」
何かあったのかとAが名を呼ぶと、中原がそれを遮り話しだした。
「『
「荒覇吐ィ？」
Aは脳内にある
「あ〜ッ、知ってる知ってるよ」
Aは思い出したような口調で云った。
「良さげな情報あげるから、取り敢えず
このままじゃ落ちて死ぬ、とAは云った。
それに合わせ中原は自身の重力を操り、機体から跳躍した。
「地面に叩き付けられたいか？」
中原はAだけを叩き付け、死ぬ寸前に情報だけを抜き取り殺す心算だった。
こんな野郎と一緒に行動してたら寿命が百年縮む、中原はそう思ったからだ。
「ウチの事を叩き付けたら君も道連れだよ、中原君。君は相当の莫迦だね。尊敬するよ！くくくっ」
空から自ら落ちているのにも関わらずAは笑っている。
それを見て中原は呆れた。
「なぁかはらくぅん！空は良いねぇ!!自由で良いよぉ!!」
もしここでAにかかった異能を中原が解けば、今の倍以上の速さで急降下することになるAだが、全くと云っていいほど恐怖を感じていない。
逆に楽しんでいる。
自身の命を羊の王と恐れられる男に預けるなど、とんだ莫迦野郎だ。
「にゃははははは!!荒覇吐はウチに任せ給えぇえええ!!」
二人に地面が近付いてくる。
地面スレスレで無理矢理ストップすると掛かった重力で内臓が弾け飛ぶ。
だから、中原は少しずつ異能で速度を落としていった。
「優しいねェ、中原君は。か弱い女の子が泣いちゃうよ、ぷくくっ」
異能を解いてやろう、と中原は思った。
「糞が…」
Aも中原も地に降り立った時は無傷である。
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6月の飴玉 - 主人公は、とても策士ですね(笑)７年越しの約束、、こういうの自分的には大好物です！！ (2020年5月18日 13時) (
レス) id: 913e8668f8 (このIDを非表示/違反報告)
6月の飴玉 - いけないシリーズ、今更ながらですが、全て読みました！！とても好きです！！！ (2020年5月17日 14時) (レス) id: 913e8668f8 (このIDを非表示/違反報告)
ミオ(プロフ) - 新作ありがとうございます。楽しみにしていました。愛すべき馬鹿（）な中原君が可愛いです。これからも楽しみにしています！ (2020年5月14日 13時) (レス) id: 572474f9dc (このIDを非表示/違反報告)
水城紗綾(プロフ) - っえ好きです（初コメ失礼します。太宰さんの作品から一気読みしてきたんですけど、とても面白いです！限られた少ない話数でもわくわくしますし、最後に解説もついているので理解力に疎い私でもすらすら分かります。更新頑張って下さい！） (2020年5月13日 15時) (レス) id: b9b27c6835 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：遠藤氏 | 作成日時：2020年5月13日 11時
