鎖を解いて【乾青宗】

前後 ページ10

4限は我がクラスの担任が担当する数学の授業だった。



先生は最初に「初めまして乾青宗さん。

数学の担任兼あなたの担任である田中です。

1年間よろしくね。」


と言った。


乾くんは「あんたの授業だから来た。」


とだけポツリと言う。



担任「ありがとう笑

他の授業も遠慮なく来ていいんだよ？」


と冗談半分に言うが、

乾くんはスルーしたので担任はそれ以上何も言及しなかった。




授業を片手間に聞きながら、

私は目の前の乾くんの背中をずっと見ていた。



｛前話した時は気づかなかったけど、

乾くん結構背大きいんだな｝



｛背中に長文書いてある…｝



《数多の夜を駆け巡り

眼の逢う者を喰い尽くし

天下無双の暴走街道

闇夜に染まるその身体

いつかは散りゆく華と知り

月夜に舞い散る花吹雪

乱れ踊るは暴走龍》



｛すごい、、こんな文章書いてあるんだ…

特攻服ってめちゃくちゃカッコいいな｝



後ろの席の特権ということで

ありがたく観察させていただいた。



ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ



4限が終わると乾くんは直ぐにどこかへ消えて行った。



｛結局一言も話せずに居なくなっちゃった…｝



と落ち込んでいる私に携帯に1件のメールが届く。





〔今から屋上来れる？〕




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

お気に入り登録、評価ありがとうございます😭

ちょーーーーーー嬉しいです！

これからも頑張ります♪



てか本誌最新話乾くんやばくないですか？？？

彼なりの→←反応

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す