鎖を解いて【乾青宗】

決定 ページ32

ここからメールの文は〔〕に統一します


それからまたしばらく経ったのち返事がきた


〔オレたちも行きたい気持ちがないわけではねぇ、
Aの気持ちもすげぇ嬉しいし。

でも班行動ってことは他にも人居るんだよな？
そいつらが嫌がるだろ。
だから行かねぇ〕


…やっぱりイヌピーはやさしいよ
そんなこと考えられるんだもん


新たな一面を知れば知るほど惹かれてくなぁ


だからこそ修学旅行は一緒に思い出を作りたい
ここで畳みかけるしかない


〔班員については心配御無用！
実は他の班員はあと女子2人しかいないんだけど
2人とも私の仲良しちゃんだし
〈全然いいよ！寧ろ話してみたい〉
って言ってるんだ〜〕


そうメールを送信したところで
時刻は夜12時を回っており
返信を待っている間に寝落ちしていた


翌朝携帯を見ると未読メールが1件
イヌピーからのメールであることを確認し
開封すると


〔本当にそいつらが良いんだったら
オレたちも参加させてもらうよ。

だからもう一回他の2人に確認してほしい〕


よっしゃあああ！


近所迷惑にならぬよう枕に向かって叫ぶ


早速登校して2人にに伝える


『おはよーみっちゃん、せっちゃん！

聞いてよ！！

みっちゃんとせっちゃんが良いならイヌピーとココ君修学旅行来るって！！！』

2人は

「えー！よかったじゃーん！
もちろん、私たちはOKだよ！
謎に包まれた2人と関われるまたとないチャンスだし
寧ろラッキーだし楽しみ(^^)
これでAとイヌピーの関係に進展起きること間違いなしだね〜！」


…そう
何を隠そう
2人は何でも話せる友人
だからとっくにイヌピーのことは相談済みなのだ。


『2人とも本当にありがとう(涙)
しっかりイヌピーに伝えます！』


すぐさまメールを送る


〔2人ともOK、楽しみにしてるって言ってる！
だから遠慮せず、ね？行こう？〕


今度はすぐ返信がきた


〔じゃあオレたち行くよ。
ありがとうな、A〕


こうして
イヌピー•ココ•A•みっちゃん•せっちゃん
の5人でのドタバタ修学旅行が幕を開ける

靄〈イヌピーside〉→←誘い

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す