鎖を解いて【乾青宗】

義憤〈イヌピーside〉 ページ17

イヌピーside

正直ココの発言にイラついた


〈「そいつの"力"があれば甦らせれる」？〉



じゃあそいつをぶっ飛ばせばオレにその力があるって事だ。



仲間にする気はねぇ!!


シメる気しかなかった



ココに流石に出所した足で向かうのは賢くないって言われたから日を改めて行くことにした




オレが行くと決めた日は、
奇しくも先公が登校日に設定した日だった



まさか先公もこんな形で校門を潜るとは思ってねえだろうな




昇降口を通り過ぎると賑やかな声が聞こえてきた



時計を見ると14:25



ちょうど休憩時間らしい



我ながら運がいいな




いくらオレが不良でも学校でそこまで悪目立ちしたいとは思わねぇ




特攻服着てる時点で注目掻っ攫ってっけど



奴のいるところに向かう途中、ココが
うちのクラスは体育だから誰もいねえのか、
つまんねーとぽつりと言っていた



が、オレは学生生活には微塵の興味もねぇから聞き流した



ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ




ｺｺ「大寿 いるか？」



ココがそう呼びかけると、

机に突っ伏している一人の男が肩をﾋﾟｸｯと反応させる。



オレは考えるより先に行動に出ていた。



『こいつか？』



…体デケぇなおい



『ツラ貸せや 柴大寿』



椅子を引いて立ち上がるそいつは



大「楽しませろよ？」



とだけ返してきた




見た目から大物感が漂っていた。





だがそんなことはどうでもいい




東卍だろうが愛美愛主だろうが

灰谷兄弟だろうがやりあえる




今までだってタイマンなら負けたことはなかった



だから今日も_____

圧倒〈イヌピーside〉→←望み〈イヌピーside〉

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す