鎖を解いて【乾青宗】

沸く ページ12

「私を心配して気遣ってくれたの？」



『…まあ』



「優しいね、ありがとう」



そう言われた乾くんは少し照れてるような気がする。



「乾くんは私の真逆だね」



真逆？と首を傾げる



「表情だけじゃ何考えてるか分かりにくいから笑」





『Aには俺がそう見えるのか、


ココには分かりやすいって言われるけど』



「ココくんは乾くんのカウンセラーか何か？笑」



『ちげーよ笑


…一緒にいる時間が長いからな』



長い付き合いになれば分かるのかと納得した。



『てか乾くんって堅苦しくね？


もっと崩していいよ』


という。


「んー…崩すって言っても難しいなぁ


なんか呼ばれてる呼び名ない？」


と聞く。


『ダチにはイヌピーって呼ばれてる』


｛またギャップがあるな、、、可愛い、、、｝


とその気持ちを口にすることは避け


「じゃあイヌピーって呼ぶ！」


と元気よく返事すると『おう』と返ってきた。




ところでイヌピーは私のことなんて呼んでたっけ…



記憶を呼び起こし、
先程の会話を脳内でリプレイする。




“Aには俺がそう見えるのか”




｛、、、ん？？ えっ？！


さらっと名前で呼んだよね？夢じゃないよね？？｝



と歓喜に湧く私。




私のアドレナリン分泌が活発に行われていた裏で、


彼はさらっと名前呼んだ風に見せて


本当は耳が薄紅に染まっていたことを


私は知らない。






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閲覧ありがとうございます！


日に日にヒット数が多くなっていってビビり散らかしてます＾＾


そろそろイヌピーsideを挟もうか、、
構成に迷い中の作者です( ; ; )

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