片翼の竜【ヴィランズ手下】 (ページ26)

今日:5 hit、昨日:2 hit、合計:44,948 hit

第24話ページ26

Mr.V｢戻ったぞー｣
スキャター｢ただいま戻りましたー!｣
アップル｢帰ってきた様だな｣
ジャック｢ミスターお客さんだよー!!｣

ジャック呼んで間もなくミスターとスキャターがダイニングルームへとやってきた

『お邪魔しています』
Mr.V｢おや確か貴方は…｣
スキャター｢ミスター?知り合いですか??｣
マルフィ｢ミスターは一度会ったことがあるだろう?同じマレフィセント様に仕えているAだよ｣
『お久しぶりです』
Mr.V｢これはこれは遠路遥々…して､私に何か御用で?｣
『マレフィセント様からお手紙を預かってきました』
Mr.V｢なるほど…確かにお受け取りました｣
『内容も今確認してください､ちゃんと読んだかも報告しなければいけないので』
Mr.V｢では失礼して…｣

封を外し､手紙を読むミスター
その横でチラチラと手紙を覗き込むスキャター

Mr.V｢なるほど､承知致しました…｣
『では､私はこれで…』
Mr.V｢何を言っているんです?｣
『え?』

ミスターの言葉にポカンとするA
ミスターはもう一度手紙をみて､再度確認する

Mr.V｢貴方もここに残るんですよ?｣
『……え??』
Mr.V｢もしや…マスターからは何も聞かされていない?｣
『なにが……??』
マルフィ｢ミスター､マレフィセント様からは何と?｣
Mr.V｢ふむ､その様子だと君も知らされていないようだね…ではこれを読むといい｣

ミスターから差し出されたマレフィセントからの手紙を受け取ると､マルフィとAは慌てて読み始める

─────────

《Mr.V殿》

突然の事で申し訳ないとは思っている
しかしもう1人私の部下であるAをホテル･ハイタワーにマルフィと共に置いて欲しい
彼女はまだまだ幼い部分が多い
私もこのハロウィンのイベントで城を離れなければならない
そんな中A1人で城に残すのは些か可哀想だと思い
それに､あの子には外の世界を色々と知って学んで欲しいとも思っている
表上マルフィの目付け役としてAを､どうかホテル･ハイタワーに滞在させて欲しい

─────────

『マレフィセント様…』

きっとマルフィが行ってしまってからディアヴァルに話した事をマレフィセントが聞いていたのだろう
それ以前に､マレフィセントにはお見通しだったのかもしれない

1人は寂しい
もっと色んな世界を見たい

Aの事を想い､Mr.Vに取り計らってくれたマレフィセントの事を思い､Aの目にじわりと涙が浮かぶ