片翼の竜【ヴィランズ手下】 (ページ23)

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第21話ページ23

『まってまって違うよマルフィ!エイトフットさんは私がエレベーター乗ったことないの知らなかったし…怯えてた私をディアヴァルみたいになだめてくれたんだよ!それと､私がここまで来れたのはエイトフットさんのおかげなんだから!』

じりじりとエイトフットに詰め寄るマルフィを必死に止めるA
そしてその言葉でマルフィはピタリととまる

マルフィ｢本当に?｣
『ほんとだよ!』
マルフィ｢そうか…いや､ジョーすまない…早とちりしてしまったようだね｣
エイトフット｢別に…(おっかねぇ)｣
『あ､エイトフットさん､ここまでありがとうございました!』
エイトフット｢お､おう｣
ジャック｢ちょっといいかな～?｣

完全に蚊帳の外だったジャック達が興味深そうにAの方へ近づく

ダルメシア｢その子はマルフィの知り合いなのか?｣
マルフィ｢ん?あぁ､すまない紹介が遅れたね､彼女は私と同じでマレフィセント様に仕えているのさ｣
ファージャ｢同じマスターなんか｣
マルフィ｢ほらA､皆に挨拶を｣
『あ､そっか…ｺﾎﾝ､はじめまして皆さん､私はマレフィセント様にお仕えしているAです､よろしくお願いします(ﾍﾟｺﾘ』
ファージャ｢礼儀正しいいい子やなぁ…ウチはファージャ､ジャファー様に仕えてるんや､よろしくな!｣
ダルメシア｢僕はMr.ダルメシア､クルエラ様に仕えてるんだ､よろしく!｣
ジャック｢僕はジャック·ハート!ハートの女王様に仕えてるトランプ兵さ､よろしくね!｣

この場全員が自己紹介を終えた丁度その時､キッチンからアップルがやってきた

アップル｢アップルパイが焼けたぞ…ん?なんの騒ぎだ｣
ジャック｢げ､くそリンゴ｣
ダルメシア｢アップル～お客さんだぞ～!｣
アップル｢客?おや､これは…｣

アップルがダルメシアの言葉に首を傾げるも､マルフィの隣にいるAを見つけ目を丸くする

マルフィ｢彼も私の仕事仲間だ､挨拶を｣
『うん…えっと､はじめましてマレフィセント様に仕えているAです』

アップルの身長の高さに少々おっかなびっくりのAはぺこりとお辞儀をする

アップル｢なるほど､マルフィと同じマスターか…ご挨拶をどうも､私はウィックド·クイーンに仕えているアップル·ポイズンです…お会いできて光栄です美しいLady｣
『!』

アップルはそっとAの手を取ると口づけをする
その様子にマルフィは軽く眉を上げる
フッとアップルはAに微笑んだがその手はジャックによって乱暴に弾かれる