むいかめ ページ7
*
「お姉さん」
「ん？」
珍しく早く帰ることができた日。炭治郎くんは急に私にこう言ったのだ。
「俺、明日出ていきます」
「え…………ん？なんて？？」
「お世話になりました。家賃として、ご飯作らせてください」
「え、いやいやちょっと待って、は？出て行って、どうするの……どこか、行くあてあるの」
「……」
「炭治郎くん。私に、言えないことなの？」
真面目な顔をして押し黙る。
「……嫌、だったのかな。やっぱり、知らない人の家にずっといるなんて出来ないよね…」
「そういう訳ではないんです！！」
「うわっ、びっくりした」
「す、すいません……その、俺、明日元の時代に帰ることになっていて」
「え、そうなの？良かったね……って、なんでそんなこと分かるの。勘？」
また、黙ってしまった。どうしてだろう、私、何かいけないこと聞いちゃったかな。
「……ご飯、作りますね。何か食べたいものありますか？」
「…えー…炭治郎くんの作るものなら、なんでも嬉しいけど」
「そっ、そうですか…！」
うーん、なんとなくはぐらかされた気がする……やっぱり、聞いて欲しくないことだったんだ。簡単に何でも聞いちゃうのが癖なんだよな、反省。
でも、楽しそうに料理をしている炭治郎くんはなんか……可愛い、というか。
そもそも、大正時代の人のはずなのに、何で最近の料理器具使えるの？天才なの？？
それでもめちゃくちゃ美味しいんだもんな、こっちが習いたいくらい。
「ーーあんまり見つめられると、その……恥ずかしいんですけど…」
「えっ、あ、ごめん！つい…！」
「見惚れちゃいました？」
「……そうかもね」
確信犯はどっちだか。
そのとき。
彼の瞳がきらりと光って見えたのは、私の気のせいであるといいけれど。
*
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くらげ(プロフ) - もちさん» コメントありがとうございます！続編、書くことにしました！拙い文だとは思いますが、是非… (2020年1月6日 8時) (
レス) id: f0dc91b3a3 (このIDを非表示/違反報告)
くらげ(プロフ) - ぽさん» コメントありがとうございます！炭治郎目線の話、書いてみようかと……よろしくお願いします。 (2020年1月6日 8時) (レス) id: f0dc91b3a3 (このIDを非表示/違反報告)
くらげ(プロフ) - 友鏡さん» コメントありがとうございます！続編作ってみました…！よろしくお願いします！ (2020年1月6日 8時) (レス) id: f0dc91b3a3 (このIDを非表示/違反報告)
もち - あの、この続編書いていただけn(殴 (2020年1月6日 0時) (レス) id: cd1b07e792 (このIDを非表示/違反報告)
ぽ - 面白かったです！炭次郎目線のお話も書いて欲しいです…無理せず、自分のペースで頑張ってください！応援してます！！ (2020年1月4日 21時) (レス) id: cd196ace40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くらげ | 作成日時：2019年12月27日 22時
